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「フレッツ・テレビ」で、9月から新4K8K衛星放送のBS/ 110度CS左旋4K・8K放送の提供を開始。専用アダプターは9000円で2モデルをラインナップ
スカパーJSAT、東日本電信電話(株)(以下NTT東日本)、および西日本電信電話(株)(以下NTT西日本)は、光回線を使ったテレビサービス「フレッツ・テレビ」において、今年9月1日より、新4K8K衛星放送のうちBS/ 110度CS左旋4K・8K放送の提供を開始すると発表した。
これにより、「フレッツ・テレビ」では、現在放送されている新4K8K衛星放送全チャンネルの受信が可能となる。
なお、視聴には専用のアダプターが必要で、8月26日より予約を受け付ける予定だ。アダプターはDXアンテナ社製とミハル通信社製の2種類がラインナップされ、価格はどちらも¥9,000(税別)となる。
接続は、ONU...
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「肉眼を超える視覚の喜び」が実感できる。4K放送には、ドラマや音楽作品も観るべき価値のある番組が多い【シリーズ:4K深掘り02】
山本浩司さんのシアタールームで、4K放送のお薦めコンテンツを体験させてもらう対談視聴の後編をお届けしよう。前編では4K放送の現状解説や、映画作品で特に印象に残ったタイトルを教えてもらった。しかし4K放送の魅力は映画作品に限ったものではない。後編では、ドラマや音楽作品、美術ドキュメンタリーなど、より広い世界を紹介する。またストリーミングとして、話題のNetflix『ROMA』もチェックした。
4K放送は音もいい。知らず知らずにライブに引き込まれた
山本 さて、4Kでは音楽作品にもいい番組が多いんです。まずは『東京JAZZ』をご覧ください。これはNHKが4K収録したビデオ作品です。
4K放送...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その4〜 将来を見据えて、最高のデジタルネガティブに仕上げた
昨年12月の新4K8K衛星放送開始以来、『ウルトラQ』の完成度の高さが注目を集めている。50年前のモノクロ作品ながら、4K/HDRのメリットを使いこなした映像が再現出来ているのだ。その陰には、オリジナルに敬意を払いつつ、現代の技術で名作を蘇らせようというスタッフの熱い想いが込められていたのだ。本特集の最後は、隠田雅浩さんと桜井浩子さんに、それぞれが4Kで楽しみたいエピソードについてうかがってみた。(編集部)
――ところで、僕自身もNHK BS4Kの『ウルトラQ』を欠かさず拝見しています。その中でひとつおうかがいしたかったのが、フィルムグレインの扱いでした。放送を拝見していると、フィルムの...
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4Kが日常的に放送されているなんて、日本は本当に素晴らしい国だ。その恩恵を、素直に喜びたい【シリーズ:4K深掘り01】
新4K8K衛星放送がスタートして半年が経過した。このうち特に4K放送については、チューナー内蔵テレビの数が増え、オーディオビジュアルファンでなくても身近な存在になっている。そこで今回は、4K対応プロジェクターJVC「DLA-X9R」を導入した山本浩司さんのホームシアターに、こちらも4Kに興味津々という久保田明さんと一緒にお邪魔して、お薦め4Kコンテンツを体験させてもらった。
——昨年の12月1日に新4K8K衛星放送がスタートして半年が過ぎました。この他にもストリーミングサービスやパッケージの普及も進み、4Kという映像コンテンツは、われわれの生活の中でもかなり身近な存在になってきているので...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その3〜 35mmオリジナルネガフィルムを使ったスキャンは今回が初!
NHK 4Kで毎週水曜日に放送中の『ウルトラQ』で、驚きの事実が判明した。なんと今回の放送用マスターは35mmオリジナルネガフィルムをスキャンして制作されていたのだ。これは同作としては初めてのことであり、円谷プロとNHKがどれほど4K化に真剣に取り組んでいたかがうかがえる。今回は、その取り組みについて詳しくご紹介したい。(編集部)
――先ほどのお話では、『ウルトラQ』をオリジナルネガからスキャンしたのは今回が初めてとのことでしたが、そうだとすると本作のファンにとっては大ニュースです。
隠田 ネガからスキャンして、ネガの情報量を最大限活かすのは初めてですね。その情報量をどうするかも、すごく...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その2〜 桜井浩子さんも驚いた、4K映像ならではの“本物感”
NHK BS4Kで放送されている円谷プロの名作『ウルトラQ』の完成度が素晴らしい。毎週水曜にそのクォリティに感動している人は多いはずだ。StereoSound ONLINEではその高品質の秘密を探るべく、円谷プロダクション・製作本部エグゼクティブマネージャー隠田雅浩さんと、『ウルトラQ』江戸川由利子役・桜井浩子さんにインタビューを実施した。すると今回の4K化に際しては、作品映像に込められた演出意図まで考慮されていることがわかったのだった。(編集部)
――隠田さんは『ウルトラQ』のグレーディングについて、HDRを使って黒の表現を豊かにするように工夫されたとおっしゃっていましたが、具体的はど...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その1〜 モノクロ作品をより活かすために、HDRが活用されていた
NHK BS4Kで毎週水曜に放送されている連続ドラマが見逃せない。特に40代後半〜50代のオーディオビジュアルファンの中には、『ウルトラQ』や『刑事コロンボ』のために4K受信システムを構築した人も多いはずだ。今回はそんな日本特撮の歴史的名作がいかにして4Kレストアされたのか、円谷プロにうかがってお話を聞いた。対応いただいたのは円谷プロダクション・製作本部エグゼクティブマネージャー隠田雅浩さんと、『ウルトラQ』江戸川由利子役の桜井浩子さんのおふたり。インタビュアーは『ウルトラQ』ファン代表として竹之内円さんにお願いした。(編集部)
――NHK BS4Kで放送されている『ウルトラQ』の画質が...
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『ウルトラQ』『刑事コロンボ』保存のために、BD-RE XLを大人買い! 見返すことがあるかどうかは、録画の神のみぞ知る <新4K8K衛星放送、まるわかり!:その14>
BS4K放送をどうやって保存したらいいかを検証するリポートの続編です。前回から間が空いてしまいましたが、自宅ではせっせと作業を続けていました。
※直近のリポートはこちら →
で、まずは『ウルトラQ』。こちらはご存じの通り1966年に放送されたテレビ番組で、円谷英二氏が監修を務めたことでも有名です。しかも全編35mmフィルムで制作されているという贅沢さ! 4Kで放送するには最適な素材ともいえるでしょう。メイキング特番でも、当時のスタッフが4Kの仕上がりをチェックする様子が紹介され、ていねいなレストアが行われていることがうかがえます。
ちなみに4K版『ウルトラQ』の制作過程について、円谷プ...
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『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』は、フィルム作品の4K化のお手本である。そこに込められた作品愛に感動した(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート19
新4K衛星放送の「日本映画+時代劇 4K」チャンネルで放送された『八甲田山』<4Kデジタルリマスター版>は、オンエア時の映像の美しさが注目を集めた。その理由を調べてみると、4K放送のために、貴重なオリジナルネガフィルムから新たにスキャンを行ない、さらにフィルムの傷を人の目で細かくチェックして消していく細かな作業が行なわれていたことがわかった。しかもそれを監修したのが、同作で撮影を担当した木村大作撮影監督だ。今回は、そんな木村撮影監督の関わりについても話を聞いてみた。(編集部)。
麻倉 フィルム検査、スキャン、レストア(画像修正)と来て、いよいよグレーディング(色調整)作業になるわけですね...
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『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』は、フィルム作品の4K化のお手本である。そこに込められた作品愛に感動した(中):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート18
「日本映画+時代劇4K」チャンネルで放送された日本映画の名作『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』。同チャンネル開局の目玉作品としてピュア4K放送し、実際に視聴者からの反響も大きかったそうだ。その高画質に注目した麻倉怜士さんが、同作の4Kマスター制作を手がけた東京現像所を直撃、それぞれの担当者にお話を聞いた。第二回となる今回は、フィルムスキャニングとレストア(画像修正)の工程について紹介したい。(編集部)。
麻倉 さてここまでで、4K版『八甲田山』の企画から素材の手配までのお話をうかがいました。フィルム修復が終わったらいよいよスキャニングに入るわけですが、今回はどんなスキャナーを使った...
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『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』は、フィルム作品の4K化のお手本である。そこに込められた作品愛に感動した(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート17
新4K8K衛星放送がスタートして、4ヵ月が経過した。その間、各放送局とも4Kらしい魅力を備えたコンテンツを準備し、徐々に内容も充実してきている。そのひとつが、「日本映画+時代劇4K」チャンネルが放送した、『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』だ。オリジナルネガまで遡って4Kスキャンを実施し、放送マスターを作ったのだという。しかも、当時撮影を担当した木村大作さんが監修を務めたというから、たいへん気合いが入っている。そこで今回は、本作の4Kマスター制作を手がけた東京現像所にお邪魔して、『八甲田山』の4K化について、お話をうかがった。(編集部)
麻倉 日本映画+時代劇4Kチャンネルで放送され...
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今春のNHK BS4Kには、映画ファン待望の人気作が揃った。4月の『スティング』『ジョーズ』に続いて、5月には『レオン』『ニュー・シネマ・パラダイス』も4Kでオンエア!
新4K8K衛星放送がスタートして早や4ヵ月。ここのところ毎月毎週の番組表をチェックするのが楽しみになっている映画ファンも少なくないだろう。なかでもクォリティ、作品のラインナップともに満足度が高いのはやはりNHK BS4Kだ。ウチでも映画を中心にせっせとチェックしている。
NHK BS4Kで映画が放送されるのは毎週土曜日の「4Kシアター」。4月のラインナップをチェックして思わず目を疑った。なんと開局から半年を待たずして『ジョーズ』のオンエアが予定されているではないか。いきなりの真打登場である。見れば『スティング』に始まりゴールデンウィークの『ジュラシック・パーク』まで、この機会を逃すわけに...