【HiVi冬のベストバイ2021】D/Aコンバーター部門（2）〈20万円以上60万円未満 [税込22万円以上66万円未満]〉

第1位：ベンチマーク DAC3 B

オープン価格（実勢価格26万4,000円前後）

往年のアメリカン・テイストが横溢したコンパクト・デザインの注目モデル。ESSテクノロジーの8ch DACチップを採用、L/Rそれぞれに4ch分の回路を充て加算出力し、SN比を稼ぐ本格設計。興味深いのはサンプル間の過大ピークによって生じる歪みに対処したハイヘッドルームDSPの搭載だ。卓越したリズミックな表現で音楽のグルーヴを伝える本機の魅力の源泉は、このDSPの採用に因るところが大きいのではないかと思う。（山本）

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第2位：コード Hugo2

オープン価格（実勢価格30万円前後）

英国のハイエンドブランド、コードエレクトロニクスが送り出すポータブルDAC。スマートな外観は、航空機グレードのアルミニウムシャーシによるもので、実際に手に持つとズシリと重く、精密機器独特の凝縮感がある。DAC部はFPGA（プログラム可能な素子）を駆使したオリジナル設計で、PCM 768kHz/32ビット、DSD22.5MHzのネイティブ再生が可能。そのサウンドは気張らず、穏やか。特に微小信号の描写が意欲的で、その場の気配、空気感を鮮明に描き出す。（藤原）

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第3位：ソウルノート D-1N

¥352,000 税込

国産ブランドとして評価を高めるソウルノート。たった1人の開発者である加藤秀樹氏の熱気が乗り移ったような躍動感ある音が人気の理由だ。前作のD-1も含めるとロングセラーの領域に入っているが、その魅力はまったく衰えておらず、DACチップESS9038Proの2個遣いなど、現在でもコストパフォーマンスは高い。（土方）

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第4位：T＋A DAC8 DSD

¥539,000 税込

ドイツで高い支持を受けるT+AのD/Aコンバーター。強力なヘッドホンアンプを内蔵した本機の最大のセールスポイントは、PCMとDSDを個別の回路に担わせている点。特にDSDに関しては、「True 1bit Converter」というオリジナルのテクノロジーの採用が見逃せない。緻密でなめらか、それでいて力強い音が楽しめる。（小原）

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第5位：ソニー TA-ZH1ES

¥305,800 税込

本機は優秀なD/Aコンバーターを搭載したヘッドホンアンプ。故にヘッドホンの愛用者にはぜひ注目いただきたい高級機だ。スカッと伸び切った鮮度の高い音を特徴とするが、同時にきわめて静かで透明感のある音である。言葉を変えると鮮明だが音のエッジを強調しない自然な音で、「空間の再現性にもこだわった」とは設計者の弁。（和田）

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第5位：RME ADI-2 Pro FS

オープン価格（実勢価格24万円前後）

RME初のDSD対応録音機／USB DACとして、高く評価されてきたADI-2。FSはジッター抑制性能を「SteadyClock FS」にて極限まで向上した新バージョン。DACの音質はさすがは録音機器の専門メーカーの開発品だけあると、大いに感心。情報が緻密に存在しながら同時に音楽性が豊かなのだ。音源の持つ音楽的特徴をありのままに伝えてくれる。（麻倉）

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