ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る 名盤ソフト 聴きどころ紹介46/『ザ・グレイト・ジャズ・トリオ』『渡辺貞夫 ウィズ・ザ・グレイト・ジャズ・トリオ』LP
たやすく媚びたりはしないが耳や皮膚を通じて染み通る音。これぞ生演奏の擬態が潜む音溝の力
『アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード/ザ・グレイト・ジャズ・トリオ』
“トニー・ウィリアムス”や“ザ・グレイト・ジャズ・トリオ”の名を耳にすると、途端にみぞおち付近や脳幹の辺りが熱を帯びたり、細胞が賦活するような感覚が蘇ることがある。あの『アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード/ザ・グレイト・ジャズ・トリオ』の1977年ライヴ録音のA面1曲目「ムース・ザ・ムーチ」、トニー・ウィリアムスの豪快なドラムソロが低音大振幅や過渡特性の凄みを刻んでいるからだ。ピアノのハンク・ジョーンズ、ベースのロン・カーターと...