実話ベースの必見サスペンス『ホテル・ムンバイ』&『エンテベ空港の7日間』―憎しみと暴力の果てに血を流すのは誰なのか?【先取りシネマ 第6回】
歴史は強者によって作られてきた。いやいや国家も生物も、強者はいつしか滅び去る。強者と弱者、知恵は何をもたらすのか。憎しみの連鎖の果てにあるものは?
いろいろなことを考えさせられ、かつ映画としてたいへん面白い快作2本を観た。共に実際に起きた事件を下敷きにした作品だ。秋口にぴったり。損はないので、強力にオススメしたい。
世界に衝撃を与えたインド・ムンバイの同時多発テロ
『ホテル・ムンバイ』は、2008年の11月26日、インド西海岸の大都市ムンバイ(昔のボンベイ)で起きた同時多発テロ事件を扱った力作だ。
1947年からたびたび武力衝突が起きている隣国パキスタンから潜入した10人の若者たち(イス...