執筆陣
DSオーディオ DS003 左右独立光学機構を搭載の新型登場。 臨場感溢れるオーケストラは生気に満ち艶やか
DSオーディオが蘇らせた光電型フォノカートリッジは、MC型とMM型で占められていたアナログ盤の再生手法に、第3の選択肢と音の新境地を与えてくれた。ここで紹介するDS003は、最高峰グランドマスターを頂点とする光カートリッジ(システム)の第3世代を担う最新製品である。
最も注目すべきは光カートリッジのDS003であろう。グランドマスターと同じ内部構造、すなわち左右独立の光源(赤外線LED)と受光部を継承したことで、チャンネルセパレーションが向上。遮光板も同じくベリリウム製だ。アルミ製カンチレバーにラインコンタクト針を組み合わせた、オーソドックスな振動系である。専用のフォノイコライザーの00...
執筆陣
MCヘッドアンプをバイポーラ型で新設計して バランス入力に対応する半導体式フォノEQ。 アキュフェーズ C47 登場
アキュフェーズから新型のフォノイコライザーアンプC47が登場した。オリジナルのC27(2008年)、そしてC37(2014年)の後継機として設計されたこのC47は、同社初のバランス増幅フォノイコライザーアンプ。デュアルモノの構成で、増幅回路には配線パターンに金メッキ処理を施したガラス布フッ素樹脂基板が使われている。
MM型の回路から見ていこう。興味深いことに、入力信号は最初にJFET素子による専用設計のヘッドアンプ回路(20dB)を経由する。主たる目的は後続の増幅回路へのバランス信号変換で、キャパシタンス値は未公表だが固定されているようだ。入力負荷は、1kΩ/47kΩ/100kΩから選択...