執筆陣
【コレミヨ映画館vol.81】『C.R.A.Z.Y.』「僕には僕の人生がある。父には父の。母には母の。名曲と共に描かれる家族の姿」
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第81回をお送りします。今回取り上げるのは、人それぞれにある生き方を描いた『C.R.A.Z.Y.』。幾分ダサくても、かつての青春を思い出す心に強い印象を残す一作に仕上がったという。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『C.R.A.Z.Y.』
7月29日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にてロードショー
20キロ以上の減量をしてエイズ患者を熱演。マシュー・マコノヒーとジャレッ...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.80】『アウシュヴィッツのチャンピオン』鈍色の世界で希望を失わなかった男。アウシュヴィッツ強制収容所を生き抜いたボクサーの実話の映画化
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第80回をお送りします。今回取り上げるのは、アウシュヴィッツでの実話を基にしたヒューマン作『アウシュヴィッツのチャンピオン』。希望の象徴として生き抜いた彼の姿をとくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『アウシュヴィッツのチャンピオン』
7月22日(金)より、新宿武蔵野館、HTC渋谷 ほか全国順次公開
「お前らは敵だ。ここを出ていきたければ火葬場の煙になるしかない。女房や子ども、家族のことはすべて忘れろ...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.79】『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』 アッセンブル! フランス版『シティハンター』のチームが再集結したアメコミ・ヒーロー映画
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第79回をお送りします。今回取り上げるのは、フランス発のパロディの快作『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』。終始爆笑必至の注目作。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』
7月15日(金)より、全国ロードショー
古くはルイ・ド・フュネスが怪盗とドタバタをくり広げる『ファントマ 電光石火』や、クロード・ジディ監督とダニエル・オートゥイユがコンビを組んだ青春...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.78】『X エックス』 その農場には史上最高齢の殺人夫婦が住んでいた! 70年代ホラーのタチの悪さが楽しい爆裂篇
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第78回をお送りします。今回取り上げるのは、往年の雰囲気が感じられるというホラー作『X エックス』。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『X エックス』
7月8日(金)公開
2016年度のアカデミー作品賞、助演男優賞、脚色賞に輝いた『ムーンライト』を筆頭に、『ルーム』『20センチュリー・ウーマン』『WAVES/ウェイブス』『ウィッチ』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』など、多くの秀作を配給、と...
執筆陣
アカデミー賞3部門候補の『FLEE フリー』は、居場所を求め続ける難民男性の苦悩と解放を描く“大人のドキュメンタリーアニメ”【先取りシネマ 第21回】
その後の苦悩を感じさせない、カラフルでリズミカルな少年時代
題名は『FLEE フリー』。「FREE」(自由)ではない。逃げる、エスケープするのFLEE。ひとりの青年が自分の居場所を求めて、世界の外と内にある国境を乗り越え、やかておのれの居場所にたどり着くまでの物語だ。
デンマーク東部の街、コペンハーゲンのどこか。ベッドに寝た主人公のアミンは、友人であるヨナス・ポヘール・ラスムセン監督から質問を受けている。「できるだけ古い記憶を思い出してほしい。浮かび上がるのはどんなことだい?」
3歳か、4歳のころ。生まれ故郷のアフガニスタン、カブールの街。
「ぼくは姉の服を着るのが好きだった」
アーハの...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.77】『トップガン マーヴェリック』 80年代といまをストレートにつないだ超絶のスカイ・アクション! これはまずは映画館の大画面で体験しよう
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第77回をお送りします。今回取り上げるのは、36年ぶりの続編となる『トップガン マーヴェリック』。伝説のパイロットが新世代のトップガンたちと繰り広げる驚異の空中映像に注目。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『トップガン マーヴェリック』
2022年5月27日(金)公開
5月24日、神奈川・横浜港でプロデユーサーのジェリー・ブラッカイマーとジャパン・プレミアに出席し、プレスだけではなくファンとの交...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.76】『ハケンアニメ!』世のなかにはもしかして魔法があるのかもしれない。物づくりの労苦と喜びを伝える胸熱ムービー
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第76回をお送りします。今回取り上げるのは、アニメ業界の裏側を熱い視点で描いた『ハケンアニメ!』。吉岡里帆演ずる斎藤瞳の奮闘に共感したい。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『ハケンアニメ!』
5月20日(金)全国ロードショー
タイトルの“ハケンアニメ”とは、覇権アニメのこと。2010年代の中盤まで数年間ほどネット掲示板を中心に流行した言葉で、各クールに放映されたアニメで最も人気のあった作品のこと...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.75】『N号棟』世と死の間をさまよう危険な物語。近年のJホラーの拾いもの
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第75回をお送りします。今回取り上げるのは、Jホラーの新たな境地を開いた『N号棟』。心理的に追い詰められていくさまをぜひ、劇場の大スクリーンで、とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『N号棟』
4月29日(金・祝)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
真夜中に誰もいない部屋から聞こえるざわめき。チャンネルが勝手に切り替わってしまうテレビ。何者からのメッセージのように、勝手に開閉をくり返すドア。
...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.74】『バーニング・ダウン 爆発都市』2017年の『SHOCK WAVE 爆弾処理班』の続篇。でもストーリーもVFXも大きくグレードアップ!
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第74回をお送りします。今回取り上げるのは、香港映画界を牽引しているアンディ・ラウ主演の『バーニング・ダウン 爆発都市』。オープニングからタイトル通り爆発のオンパレードという。60を超えてもアクション全開の彼の姿を、とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『バーニング・ダウン 爆発都市』
4月15日(金)より、シネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショー
中国、香港合作という表記になっているけれど、印象...
執筆陣
“少年時代の輝き”と“紛争の恐怖”が絶妙な塩梅で同居する『ベルファスト』、ケネス・ブラナー監督はアカデミー賞獲得なるか【先取りシネマ 第20回】
のんびりと平和な光景が一転、阿鼻叫喚の地獄絵図に
オープニング。カラー画面で、現在のベルファストの街並みが映し出される。やがて(1960年代から1998年の和平交渉の時期に描かれた)「平和の壁」の壁画が映しだされると、カメラが上がって、壁の向こうに広がるプロテスタント教徒たちが多く住む移住区をモノクロでとらえる。現在はカラー、郷愁に満ちた過去の世界はモノクロなのだ。
15th Augusut 1969。ふたつの時代をつなぐヴァン・モリソンのオリジナル主題歌「ダウン・トウ・ジョイ」が流れるなか(いい曲、いい歌声だなあ)、通りで遊び、くつろぐ町民たちの姿が描かれる。
フットボールの球を追いか...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.73】『THE BATMANーザ・バットマンー』ブルース・ウェイン、若き日のとまどい、そして己が信じる道へ。シリーズ新章を告げる注目作
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第73回をお送りします。今回取り上げるのは、原点回帰してサスペンス色を強めた『THE BATMANーザ・バットマンー』。2020年代の新生バットマンは、果たしてどんな展開が待ち受けているのか? とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『THE BATMANーザ・バットマンー』
2022年3月11日全国公開
若き日のブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)が犯罪都市ゴッサム・シティを自警し始めて2年...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.72】『ナイル殺人事件』ミステリーの女王、アガサ・クリスティの人気小説「ナイルに死す」の映画化
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第72回をお送りします。今回取り上げるのは、ケネス・ブラナー版ポアロの第2弾『ナイル殺人事件』。ミステリーの女王が紡いだ物語を21世紀の今、どのような映像で仕上げているのか、とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『ナイル殺人事件』
『スパルタカス』『トプカピ』のピーター・ユスティノフが“灰色の脳細胞”名探偵エルキュール・ポアロを演じた1978年版も悪くなかったが、本作は『ベルファスト』で今年のアカデ...