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90年近い歴史を持つ「角川大映スタジオ」は、更なる進化を遂げていた。<第2回> “工房”のような雰囲気が満ち溢れた撮影ステージに驚く
数々の名作映画を送りだしてきた、角川大映スタジオ潜入リポート第二弾は、映画ファンが一番気になるであろう撮影スタジオを紹介しよう。映画やドラマ、CMはどんな場所で作られているのか、またそれに欠かせない美術セットはどんな風に作られているのか。今回は、自身も角川大映スタジオでCM制作に立ち会ったことがあるという酒井俊之さんにリポートをお願いしよう。(編集部)
編集部注:角川大映スタジオでは一般見学は受け付けていません。ゲート横のアンテナショップ「Shop MAJIN」ではグッズ購入が可能です。
角川映画といえば1970年代から1980年代にかけて映画館でよく観た。けれどそこからさらに時代を遡る...
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ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』は音にも注目! “神の声”をドルビーアトモスで蘇らせた録音技師、クリストファー・ジェンキンズ氏を直撃した
“神の声”を持つといわれ、世界中で愛されたテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティ。そのドキュメンタリー映画がロン・ハワード監督によって制作、9月4日からロードショー公開となる。
映画には、彼のさまざまな記録や著名なアーティストたちへのインタビューはもちろん、『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」など、伝説的なステージの貴重な映像がたっぷりと詰まっている。しかも音声はドルビーアトモス。最新の立体音響によって、歴史に残るパフォーマンスの数々を臨場感豊かな音で再現しているのだ。
そんな本作のサウンドについて、録音を担当したクリストファー・ジェンキンズ氏に、音づくりの秘密や...
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クリストファー・ノーラン最新作『TENET テネット』はトンデモ映画!? 恐ろしいほどの発色と見晴らしは絶対にIMAXで“体験”すべし【先取りシネマ 第11回】
新型コロナで世界中が揺れるなか、勝負に出たクリストファー・ノーラン
『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』などでこの10数年の映画界を牽引してきたクリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』が9月の18日、いよいよ日本公開される。
世界の映画界を停滞させる新型コロナ・パンデミックのなかで、米国での公開日も再々延期され、欧州、中東、東南アジアから一週間ほど遅れる9月3日になった。
リスクを回避し、さらに公開時期を延ばす考えもあっただろう。『インセプション』の1億6,000万ドル、『インターステラー』の1億6,500万ドルをしのぐ2億500万ドル...
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伝説のプレイヤーによるファン垂涎のステージパフォーマンスが4Kで蘇る! 『真夏の夜のジャズ 4K』、いよいよ8月21日より公開
ジャズ・ドキュメンタリー・フィルムの古典『真夏の夜のジャズ』が、8月21日(金)から4Kリマスターで上映される。
映画館でかかるのは90年代半ば、六本木にあったまぶしくて相当キザだったカルチャー発信地“WAVE”地下1階「シネ・ヴィヴァン」で催されたレイトショー以来ではないかと思う。だとすると25年もの時を経ての再上映だ。ジャズ・ファンは今も確実に増えていて、しかも世界の現役ジャズメンが新鮮で面白い音楽をどんどん送り出してくれるものだから、リスナーの年齢層も下へ下へと広がっている気が個人的にはしている。『真夏の夜のジャズ』を観たことがない、知らないひとは増加するいっぽうだろう。
観ていな...
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フランスの大女優イザベル・ユペールはイメージ通りの“鉄仮面”──3度目の正直でその完璧な防御を崩せるか?【映画スターに恋して:第12回】
イザベル・ユペールから監督にラブコールを送って実現した染み入る一作
『ポルトガル、夏の終わり』は、癌の末期を迎えた有名女優フランキーが、最後のヴァカンスを過ごすある1日を描いたもの。美しい自然の中で残り少ない時間を慈しむいっぽうで、彼女は夫や子供たち、そして友人など、愛する人の“これから”に心を痛めており、ある“企み”を実行しようとするのだが。
世界遺産にもなっているポルトガル・シントラの風光明媚な風景の中での散策、雨に濡れるペーナ宮殿での秘密の会話、海を臨むペニーニャの山頂で迎える夕日のラスト……。寡黙な登場人物たちが浮き彫りにしていく愛や哀しみ、そして思いがけない強さによって、人それ...
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【コレミヨ映画館vol.44】 『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』より自由に。いまを楽しめ! 結成50周年を迎えた伝説のバンド、頭脳警察のドキュメンタリー映画
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第44回をお送りします。今回取り上げるのは、紆余曲折を経ながらも結成50年を迎えたバンド頭脳警察の活動を追ったドキュメンタリー作『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』。いまや好好爺となった二人の生き様が堪能できます。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』
7月18日(土)より、新宿K's cinemaにて公開!
3、4年前のこと。ひとの眼球に魅せられた女のさまよいを...
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【コレミヨ映画館vol.43】 『WAVES/ウェイブス』音と色の華やかな饗宴! 注目の新進スタジオ、A24が放つ美しく悲痛な青春ドラマ
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第43回をお送りします。今回取り上げるのは、31もの名曲をバックに繰り広げられる青春ムービー『WAVES/ウェイブス』。斬新なカメラワークとともに、登場人物たちの心情に寄り添う楽曲を、とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『WAVES/ウェイブス』
7月10日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
2012年、ニューヨークで設立された独立系映画配給会社のA24。2017年には、貧困地...
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『イップ・マン 完結』で“最高のドニ―・イェン”もついに見納め。ブルース・リーの怪鳥音も轟くファン必見の1本!【先取りシネマ 第10回】
香港映画界を生き抜いてきた伝説のスタッフが揃う
最後に「劇終」の文字が出たときに、心のなかで終わらないでくれー! と叫んだよ。いまでは数少ないものになってしまった広東語で語られる、香港映画らしい香港映画。
いいシリーズだったなあ。ドニー・イェン最高の当たり役だったともいえる。『イップ・マン 序章』(2008年)でスタートしたイップ・マン・シリーズの最終第4作。ファンはシリーズを順番に観てきているだろうけど、簡単に振り返ると実在の中国武術家・葉問(1893年~1972年)の半生を描く過去の3本はこんな感じで進んできた。
『イップ・マン 序章』(2008年/日本公開2011年2月)
1938...
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【コレミヨ映画館vol.42】『ランボー ラスト・ブラッド』 俺を怒らせるとこうなるのだ。老境を迎えた男の憤怒を描くヒット・シリーズの第5弾!
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第42回をお送りします。今回取り上げるのは、第1作目の公開から38年。世界中で大ヒットしたシリーズが原点回帰し、いよいよ最終章を迎えます。果たして、ランボーはどうなるのか? とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『ランボー ラスト・ブラッド』
6月26日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!
1946年7月6日生まれだから、もうすぐ74歳。日本だとあと1年で後期高齢者の仲間入りだよ。その...