【HiVi夏のベストバイ2021】D/Aコンバーター部門（1）〈20万円未満〉

オーレンダーやスフォルツァートなどの最新ネットワークトランスポート(ミュージックサーバー)が登場すると、それと組み合わせるD/Aコンバーターもまた注目されることになる。Amazon Music HDなどの音楽ストリーミングが盛り上がっても、ハイレゾ再生の中核となるのはやはり優れたD/Aコンバーターであることには変わりないのだ

第1位：マイテックデジタル LIBERTY DAC

オープン価格（実勢価格12万5,500円前後）

スタジオ向け機材の開発で培った技術、ノウハウを生かし、いち早くUSB伝送によるDSDファイル再生をサポートした米国マイテックデジタル。本機はMQAのハードウェアデコードに対応し、高ゲインのヘッドホンアンプを内蔵したエントリーモデルだが、本質的なクォリティの高さはさすがマイテック。中低域の躍動、分解能の高さは、上級機に通じるもの。音の質感はきめ細かく、繊細。良質な響きがストレスなく拡がっていく様子が好ましい。（藤原）

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第2位：ニュープライム DAC-9

¥110,000+税

スペック的にはDSDが11.2MHz、PCM384kHz/32ビット対応と文句なしだが（USB入力時）、メーカーは本機をDAC内蔵「プリアンプ」と紹介する。よってアナログ入力も備え、バランス出力も装備する。DAC内蔵のデジタルボリュウムではなく、アナログボリュウムを備える本格派。そう考えると実に安い。（和田）

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第3位：コード Qutest

オープン価格（実勢価格18万5,000円前後）

筆者も愛用するコードHugo2と同じ49,152タップ長のFPGAを心臓部に持つ超小型ディスクリートUSB DAC。Hugo2からヘッドホンアンプ機能を省略した据え置き型とすることで大幅なコストダウンを実現、お買い得感がきわめて高いD/Aコンバーターと言える。温度感が高く、しなやかで瑞々しい音がこの価格で手に入る。（和田）

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第4位：コード Mojo

オープン価格（実勢価格5万円前後）

コンパクトかつ上質なポータブルシステムを組みたいと考えた時、真っ先に思い浮かぶのがこの製品。独自のFPGAによるD/A変換回路、ハイビットレート/サンプリング周波数への対応力、さらに800Ωのヘッドホンも苦にしないアンプ部の駆動力を持つ。Mojoの小さなボディにはポータブルファンの夢が詰まっている。（土方）

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第5位：メリディアン 218

¥125,000+税

毀誉褒貶の激しいMQA、主に情報公開とビジネスのやり方に不満を述べる業界関係者が多いが、その音質に首をかしげる向きも少なからずおられるようだ。そんな方にぜひ聴いていただきたいのが本機でMQAフルデコードしたサウンド。その彫琢に優れたフレッシュな音を耳にすると、この巧妙な技術提案をそんなに簡単に否定できないとも思う。（山本）

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第5位：RME ADI-2DAC FS

オープン価格（実勢価格13万円前後）

プロフェッショナルユースのコンパクトなD/Aコンバーターをベースとした、PCM 768kHz/DSD 11.2MHz対応というハイスペックをギャランティーする小さな巨人。プロ機との違いは、アナログ入力が省かれてA/D機能が非内蔵という点と、ヘッドホン出力の構成。リモコン操作も可能である。高精細でありながら、瑞々しい音がする。（小原）

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