【HiVi夏のベストバイ2019】スピーカー部門（4）〈ペア40万円以上70万円未満〉

第1位：クリプトン KX-5P

￥485,000（ペア）＋税

同社ブックシェルフ型3兄弟の長兄だが、基本的な仕様はとても似ている。エンクロージャーの密閉方式と寸法、ドイツ・クルトミュラーのパルプ製17㎝径ウーファー振動板、アルニコ磁石と回路など、長年の吟味と使いこなしノウハウに裏打ちされたモデル群である。しかしそれぞれはポジショニングに照らした深みを有す。とりわけ本機の突き詰めた設計と音は長兄ならではの世界。外観美にもこだわり、天然突板の黒色ピアノ塗装を採る。（亀山）

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第1位：エラック VELA FS407

￥660,000（ペア）＋税

新機軸を取り入れたエラックの新時代スピーカーシステム、VELA400LINEのトールボーイタイプ。フロントバッフル面に柔らかなアールを与えつつ、わずかにスラントさせたフォルムは、スピーカーから発せられるサウンドをリスナーに集中させるイメージを具現化したもの。どっしりとした厚みのあるサウンドだが、鈍重にはならず、ベース、バスドラが気持ちよく吹き上がる。質感の高い艶やかな音色こそ、新生エラックの真骨頂。（藤原）

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第3位：ピエガ Premium501

￥550,000（ペア）＋税

プレミアムシリーズ第２世代のスリムなトールボーイ型は、アルミ押し出し加工エンクロージャーの剛性がPremium 5.2から約30％アップ。この強固なエンクロージャーにリボントゥイーターと、120 mmのMDS中低域ドライバーを2基搭載。想像以上の豊かな低域と高いS/N感、見通しよく爽やかな高域が好印象の2.5ウェイ機。（和田）

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第3位：ソナス・ファベール SonettoⅤ

￥660,000（ペア）＋税

昨年は先行して登場したSonettoⅢに感心したが、そのひとまわり大きなフロアー型SonettoⅤも素晴らしい。情報量と情緒量が高い次元でバランスし、表現がとても濃い。ヴォーカルの立体感や質感の再現が格別だ。空間感もたいへん豊かで、音像がしっかとし、自然な広がりが得られている。イタリアの美を感じる音色だ。（麻倉）

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第5位：ソナス・ファベール SonettoIII

￥500,000（ペア）＋税

Sonettoシリーズのちょうど真ん中に位置するフロアー型。ダブルウーファーは受け持ち帯域をズラしたスタガー動作で、どっしりとしたエネルギーバランスでファンダメンタルを支える。中高域とのつながりもよく、本機をメインスピーカーに据えてサラウンドシステムを組めば、音楽性の高いマルチチャンネルが構築できそう。（小原）

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