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孤高の高画質技術を送り出してきたI3研究所が活動を終了。数々の技術を通して、同社が目指してきた “映像北極星” について聞いた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート107
近藤哲二郎さんが創設したI3(アイキューブド)研究所が、昨年秋にその活動を終了した。近藤さんはソニーの映像創製技術「DRC」を生み出した映像技術の専門家で、I3研究所設立後も、「ICC」や「ISVC」、さらに「動絵画」といった様々な高画質化技術を送り出してきた。しかもそれらは単純な映像信号処理ではなく、独自の発想に基づいて “人の脳に働きかける” 効果を持ったものだった。今回は、近藤さんと30年近い交流があったという麻倉さんが、これまでのI3研究所の歩みについてインタビューを行った。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 お久しぶりです。この度I3研究所が業務を終了するとお...
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アイキューブド研究所が、独自技術の「動絵画」を間近に体験できる展示会を開催。その進化に、改めて驚きを禁じ得なかった:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート66
I3(アイキューブド)研究所が開発した映像クリエーション技術「動絵画」。解像度や階調といった一般的な超解像処理とは異なり、“動く絵画”で観る人の感動を喚起するというきわめてユニークな提案だ。
本連載ではこれまでも同社の技術についてたびたび報告してきたが、去る11月30日に、その実物に触れることができるイベント「動絵画展」が開催された。しかも今回は、映像に興味のある方ならだれでも参加できるという嬉しい内容だった。
そこでイベント当日、麻倉怜士さんと一緒に会場にお邪魔して改めて動絵画の詳細についてお話を聞いた。以下では、麻倉さんによるリポートをお届けする。(編集部)
「動絵画」(Animat...