【HiVi夏のベストバイ2019】パワーアンプ部門（1）〈50万円未満〉

コントロールアンプ部門と同じく、ヤマハの5000シリーズのパワーアンプM-5000が本格的にランクイン、見事ベストワンを得た。前回は一部の選考委員のみが投票していたが、これは発売と選考タイミングの影響かと思われる。それ以外の部門では生産完了に伴なう変化はあるが、ランキング上位製品の入れ替わりはほぼなかった

第1位：ニュープライム STA-9

¥95,000+税

幅235mmのスタイリッシュな筐体が特徴的なステレオ仕様のパワーアンプだ。シングルエンドのA級初段と、高効率、高S/NのD級パワー段による回路構成はニュープライムの証。特にD級アンプはスイッチング周波数を550kHzまで引き上げることで、やっかいな高周波ノイズを抑えている。特定の色合い、癖っぽさのないスケール感に富んだサウンドに惚れ惚れする。ブリッジ使用でモノーラルアンプとしても動作させることが可能だ。（藤原）

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第2位：アキュフェーズ　A-36

¥410,000＋税

豊富なラインナップを擁するアキュフェーズのパワーアンプにあって、扱いやすいサイズにまとめられたA級動作のロングランモデルである。全段バランス伝送を実現してS/Nを改善。パワー段にはMOS-FETを採用して低インピーダンス化を図り、ドライブ能力を高めている。伸びやかさとともに豊饒なサウンドを奏でる魅力的なモデルだ。（潮）

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第3位：ニュープライム　STA-6

¥69,000＋税

「デジタルアンプは音が悪い」はオーディオ界の常識といわれるが、時折、例外もある。「ニュープライム」になる前の「ニューフォース」の時代から推進していた、独自のデジタル駆動方式「アナログスイッチング」技術がそれ。これほど軽くて小さいのに、ひじょうに充実した音であり、価格を忘れさせるほどのドライブ力を有する。（麻倉）

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第4位：トライゴン　DWARFⅡ

¥380,000（ペア）＋税

シンプルなデザインが好ましいコンパクトなモノブロック・パワーアンプ。モノ仕様ならではと思えるステレオフォニックな音の広がりがすばらしい。必要に応じたチャンネル分を買い求めて、マルチアンプ駆動やマルチチャンネル再生用に使うのも面白い。使い手の工夫に柔軟に対応してくれる「わかっているヒト」向けアンプ。（山本）

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第5位：ファーストワット　F7

￥400,000＋税

ネルソン・パスがプライベート・ブランドとして立ち上げたのがファーストワット。本機はJ-FETとMOS-FETを用いたA級動作のアンプで、シンプルな回路設計とワイヤリングにより安定した動作に主眼を置いたモノづくりがなされている。出力は8Ω負荷でわずか20Wだが、低出力値を感じさせない豊かな表現力がこのモデルの魅力でもある。（潮）

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