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リーアム・ニーソン100作目の出演作『探偵マーロウ』は、いぶし銀の演技が光る。光の回り込みを巧みに使った映像がミステリアスな雰囲気も必見
第二次世界大戦前の1939年、ハリウッドを舞台にしたスキャンダルにまつわる事件をリーアム・ニーソン扮する探偵フィリップ・マーロウが解き明かすサスペンス・ドラマである。映像もサウンドも時代背景にマッチした作りで少し古めの演出。そんな中、「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」と事務所を訪ねてきた依頼人のクレア・キャベンデッシュを演じるダイアン・クルーガーのフェイス・トーンの美しさが際立つ。
原作はベンジャミン・ブラックの『黒い瞳のブロンド』で、レイモンド・チャンドラーの探偵フィリップ・マーロウ・シリーズ『ロング・グッバイ』の公認続編である。
監督はアイルランド出身のニール・ジョーダン。...
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知的なアクション・シーンも見もの。リーアム・ニーソンの話題作『ブラックライト』が全国公開
190センチ以上の長身と華麗な身のこなしで、さまざまな役どころを繰り広げてきた重鎮リーアム・ニーソンの最近作のひとつが3月3日から全国上映される。監督・脚本・制作マーク・ウィリアムズ。
今回、ニーソンが扮するのはFBI長官直々に雇われた、通称“フィクサー”と呼ばれる役。潜入捜査をしている秘密捜査官に危険が迫った際、身を挺して救出するという役割を担っている。ある秘密捜査官から聞いた話は、彼を驚かせるに十分なものだった。FBIが一般人の殺人に関わっているというのだ。その捜査官は記者にも情報を伝えようとするが、途中で銃殺されてしまう。やがて“フィクサー”と記者は、極秘プロジェクト“オペレーショ...