執筆陣
グランツのトーンアーム「MH1000S」は、音像の構築と爽快感をもたらす生々しい音が感動的
グランツのトーンアームが他と一線を画した音質で魅了するのは、曖昧さを嫌った動作精度の追求と硬いステンレススチール材を採用するアームパイプの剛性によるものだ。それはすなわち、設計者でビルダーの濱田政孝氏が考えるトーンアームの理想像なのである。ミタチ音響(グランツ)でフォノカートリッジとトーンアームの設計に従事していた氏は、同社が2003年に解散してからグランツのブランドを引き継ぎ、高級トーンアームの製造を始めることに。そして現在、その音の確かさから、新生グランツの愛用者は世界中に存在するようになった。筆者もそのひとりに数えられる。
グランツ
MH1000S
¥790,000(税別)
●型式...