第1位:エラック CONCENTRO S503
¥1,320,000(ペア)税込
「才色兼備とは本機のこと」と言いたいほど、CONCENTRO S503には感嘆した。エラックのフラッグシップライン末弟のブックシェル型だが、3種の外観仕上げを擁す。写真は木目文様が美しいウォールナット仕様。緩いスラントのバッフルに18cm径ウーファーと同軸の中高域で3ウェイを組むが、ワンユニットの鳴りのようにつながりがいい。何よりも濃密濃厚な質感のワイドレンジな描写力が抗しがたい。(亀山)
第2位:モニターオーディオ PL300 II
¥1,760,000(ペア)税込
英国モニターオーディオの最高峰、プラチナムシリーズIIの主力となる3ウェイ4スピーカーのフロア型モデル。剛性の高さと美しさを両立させた豪華なエンクロージャーは、熟練の家具職人の手作業によるもので、表面コーティングは11層にも及ぶ。躊躇なく一気に吹き上がる中低域の勢いは特筆もの。本誌視聴室のリファレンスとして活躍中。(藤原)
第3位:ソナス・ファベール ELECTA AMATOR III
¥1,518,000(ペア)税込
ソナス・ファベールの名を日本市場に定着させたのが、80年代末に登場した本機の初代機。創業者フランコ・セルブリンが打ち出したミニマリズムとソノリティの融合を、こんにち同社のスピーカーほぼすべてをデザインしているエンジニアパオロ・テッツェンが継承。音も姿も凛として実に優雅で美しいスピーカーである。(小原)
第4位:ピエガ Coax 511
¥1,925,000(ペア)税込
ピエガのスピーカーといえばアルミ押し出し材でつくられたエンクロージャーとリボン型のトゥイーター。これらふたつが技術上の大看板だ。上級モデルのCoaxシリーズでは、そのリボン型ドライバーが同軸2ウェイ構造になっている。その下のウーファーアレイは4本のうち2本がドロンコーン。もはや孤高の緻密な美音が愉しめる。(高津)
第5位:TAD TAD-E2
¥1,628,000(ペア)税込
TADとしては珍しい、明るい木目調突き板仕上げのトールボーイ型スピーカー。上位機と同じ同軸型2ウェイユニットに見えるが、これは2.5cmベリリウムトゥイーターで、周辺のアルミダイキャスト製ウェーブガイドが高域の拡散に一役買っている。15.5cmのウーファーはスタガー動作。前後に放出されるバスレフ構造もオリジナルだ。(小原)
第5位:Bowers&Wilkins 804D4
¥1,914,000(ペア)税込
同社D4シリーズの評価はきわめて高いが、なかでも本機は前シリーズ・モデルから飛躍的に音質が向上しており、ベストバイ的観点から大いに推奨したい。とくに感心させられるのは、声の帯域の微妙な変化に追随するミッドレンジ・ドライバーの進化。スクリーン両脇に置いて映画を観る場合にもすばらしいパフォーマンスを発揮してくれるに違いない。(山本)
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