この部門は10万円未満、10万円以上のふたつの価格帯で評価した。近年のDAPは、出力端子/DAC/アンプなどを複数内蔵しているモデルが多く、そうしたトレンドを反映したランキングとなっている。また、据置用途がメインのモデルも登場している
第1位:フィーオ M11 Plus ESS
オープン価格(実勢価格10万7,800円前後)
各種音楽配信サービスはもとより、YouTubeのライヴ動画まで楽しめるポータブルオーディオプレーヤー。OSにカスタム仕様のAndroid 10を搭載。Google Play対応で、好みのアプリをインストールすることも可能だ。高S/N化、ワイドレンジ化を図りながら、分解能に磨きをかけるという正攻法の音づくり。溌剌とした小気味いいサウンドが楽しい。(藤原)
第2位:アステル&ケルン A&norma SR25 MKⅡ
オープン価格(実勢価格9万4,980円前後)
従来型のSR25に対し、超高純度純銀メッキシールドを施すことで筐体のシールド性能のアップと低インピーダンス化を実現。大幅な音質向上を果たした同社エントリー機。新たに4.4mmバランス出力端子を装備したことも嬉しい。レンジ感が広くて解像感の高いサウンドは、アステル&ケルンならでは。全帯域に渡る立体的な表現力もいい。(小原)
第2位:ソニー NW-ZX500シリーズ
オープン価格(実勢価格9万4,980円前後)
アジア系のブランドが活況なポータブルプレーヤーの世界だが、国産オーディオブランドの製品として確かな人気を誇るのが本モデルだ。コンパクトな筐体に高性能フルデジタルアンプ「S-MasterHX」を搭載し、全帯域における分解能が高く、聴感上のS/Nも高いなど音質的なコストパフォーマンスに優れている。(土方)
第4位:シャンリン M6(Ver.21)
オープン価格(実勢価格7万円前後)
DACチップES9038Q2Mをデュアル搭載。低ノイズへのアプローチのほか、アンプ回路に2基のオペアンプOPA2211やエルナー製コンデンサー、薄膜抵抗器を採用するなど、音質をさらに磨き上げた。ニュアンスに富んだヴォーカルの再現をはじめ、ひとつひとつの音のきめ細やかに描く上質さが印象的。(鳥居)
第5位:ハイビー New HiBy R6
オープン価格(実勢価格9万3,500円前後)
音質のよさに加え、多彩な機能性、ユニークな通信機能などで存在感をアピールするハイビーの注目作。OSはAndroidベースながら、オーディオ用としてカスタマイズしたHiByOSで、Androidのサンプルレート変換機能をバイパスして出力できる。レコーディング現場の空気感、気配まで感じ取れるかのような、生々しい空間描写が持ち味。(藤原)
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