価格的にもっとも広範囲で、かつ細分化された製品を取り扱うのがスピーカー部門。新製品の発売だけでなく、価格改定によって該当部門が変更になった製品もあり、オーディオ製品中では比較的変化の大きい部門となった。中でも好調なのはエラックで、新製品UFR52、CONCENTRO S503がそれぞれの部門でベストワンを獲得した
第1位:イクリプス TD307MK3
¥55,000(ペア)税込
前作から大きな進化を遂げたイクリプスの最小モデル。6.5cmドライバーの振動板がパルプからより剛性の高いグラスファイバーに変更され、ピストニックモーションの直線動作領域が大きく伸び、パワーリニアリティが向上した。加えてエンクロージャー容積もアップしており、低域再生限界を100Hzから80Hzまで伸ばしている。音楽波形を精確に描写するイクリプスの思想を遵守しながら、よりダイナミックな音に変貌したわけだ。(山本)
第2位:エラック DBR62
¥88,000(ペア)税込
エラックのエントリー・ライン、Debutシリーズの上位モデル。シルクドームトゥイーターと、アラミドファイバーコーンのウーファーによる2ウェイ構成。ウォルナット模様のエンクロージャーはなかなかお洒落だが、実際に手にとるとズシリと重い(8.2kg)。そのサウンドは躍動感に富んで、晴れやか。低音も気持ちよく吹き上がる。(藤原)
第3位:モニターオーディオ Bronze 50-6G
¥66,000(ペア)税込
第6世代を型番に冠したモニターオーディオのエントリーシリーズBronzeの末弟機。独自の振動板素材C-CAMの採用など内容の濃い仕様がハード的特徴だが、一番の魅力は14cm径ウーファーを土台にした使い勝手のいいコンパクト性とその鳴りのいいサウンド。シンプルな2ウェイ構成によって、近接配置でも好バランスで楽しめる。(亀山)
第4位:KEF Q350
¥79,200(ペア)税込
KEFのスピーカーは、同軸2ウェイのUni-Qを核としながら主に低域側のエネルギーを充実させる方向で音づくりをしている。それをUni-Q単体でやってのけた小柄な入門機がQ350。基音帯域の手綱をすこし緩めた感じのチューニングで明るくゆったり、開放感たっぷりな音質を実現した。持ち前のクリアーな音像定位も健在だ。(高津)
第5位:パラダイム MONITOR SE ATOM
¥55,000(ペア)税込
スピーカーメーカー、カナダのパラダイムが日本上陸を果たしたのはほんの数年前。しかしながら瞬く間に知られる存在となり、愛用者も増えている。本機はそのラインナップ中でもっとも小型な2ウェイブックシェルフ機だが、これが侮れないスケールの大きなサウンドを奏でる。秘密はトゥイーターに被せられた独自の音響レンズだ。(小原)
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