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発売20周年記念モデル、サン・オーディオSVC200は、堂々たる風格の再生を魅せる完成度の高い特別仕様
SVC200はサン・オーディオの管球式ライン入力専用プリアンプであり、キット仕様もあるロングラン製品だ。本機はその発売20周年記念の特別仕様であり、完成品のみで登場した。
一番大きな特徴は、ライントランスによるバランス入力/出力端子を追加したことだ。バランス入力用はタムラのTD1であり、これは600Ωの1:1、入出力それぞれに2巻線を持つ。出力側はTD2で、こちらは10kΩ:600Ωで入出力それぞれ中点タップ付きだ。また電源部のチョークコイルもタムラの大型特注品に換装。抵抗はA&Bのカーボン抵抗を多用する。出力端のコンデンサーは、錫箔巻きのAudioCap。電源平滑コンデンサーはサン・オ...
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一体型管球プリアンプ、マッキントッシュC2700。丁寧な質感描写に加え、なによりもマッキントッシュらしい風格が漂う
マッキントッシュのC2700は、人気の高かったC2600をブラッシュアップした新しい管球式プリアンプだ。使われている真空管はC2600と同じく、12AX7Aが5本に加えて12AT7が1本。両機のスペックを比較するとMM/MC対応のフォノイコライザー回路のS/N比が5dB以上も改善されており、DA2と呼ばれるDAC回路がアップグレード対応のモジュールになっているのが大きな相違点である。DA2はUSB入力で22.4MHzまでのDSDと384kHz/32ビットまでのPCMを再生できる、きわめてハイスペックな内容。2系統の同軸と光のデジタル入力端子があり、同社製SACDトランスポートと接続できる...
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今、注目の真空管アンプを試聴! CSポート C3PR こだわりの設計思想が随所に表れる意欲作
無帰還2段構成+リレー式アッテネーターのラインプリは
CSポートお家芸のスイッチング電源を採用
超大型3極管212Eアンプとの組合せは相性も抜群
2017年に登場したCSポートの製品群は、いずれもハイエンド指向の豪華な内容で大いに注目されている。重厚長大なアナログプレーヤーを筆頭に、巨大な212E3極管によるモノーラルパワーアンプ、そしてバッテリー駆動方式のフォノイコライザーアンプが同社のファーストリリースだった。
ここで紹介するC3PRは、登場が待たれていたラインレベルのプリアンプ。やはりというか、こだわりの設計思想が随所に表れている意欲作だ。増幅回路はドイツテレコムが開発したC3g真...