「洗うこと」「忘れること」をポップ&カラフルに表現する、前向きな介護物語『うぉっしゅ』
親族には別の仕事をしていると偽っているソープ嬢の加那(中尾有伽)と、認知症が進む祖母の紀江(研ナオコ)との交流を描いた一作。加那は母から「1週間だけ」とお願いされて紀江の介護をするのだが、紀江にとってはおそらく毎日が前日と切り離された新世界であり、ゆえに毎日、加那のことについて「はじめまして」状態だ。自分はあなたの孫なのだ、と説明しても、どうにも伝わらない。なんだかなあと思いながら、ソープと紀江宅を行き来して、「他者のからだを洗う」。
すでにさまざまなメディアでとりあげられている映画であり、研ナオコにとっては9年ぶりの主演作なので話題になるのは当然だろう。音楽好きとして私がとても興味深く...