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「JBL 4312G」自室から音楽Barまで ー 音楽を能動的にも受動的にも楽しめる
音楽バーには、ひとつとして同じコンセプトの店がない。『音楽Bar読本』に掲載されている14店舗を眺めて、つくづくそう思う。店舗の数だけ店主がいて、店主の数だけ別の流儀があり、流儀だけでなく聴かせたい音楽もそれぞれに違う。数ある音楽バーの中から自分の好みに近い店と出会えた音楽ファンは幸せだ。
初めて訪れる音楽バーのコンセプトを知る手掛かりのひとつはスピーカーである。店の扉を開けると、そこには店主のかける音楽が流れている。再生装置に関心のある人なら、音楽がどんなスピーカーで鳴らされているか気になるだろう。カウンターに正対するように大型スピーカーが置かれ、会話よりもリスニングの楽しみを優先する...
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『音楽BAR読本』本日(4月25日)発売!ロック・バー、ジャズ喫茶、DJバーが人々を魅了する。オーナーらが語る店のコンセプト、店を象徴するアルバム10選を掲載
街中にひっそりと店を構える音楽Barや音楽喫茶は、世代を超えた人々の憩いの場になっています。店主がかける選りすぐりのアルバムや曲に耳を傾けながら、一日の仕事の疲れを癒すひとときや、仲間たちと音楽談義を交わす時間は貴重な体験であり、明日への活力となります。パンデミック以降、人々との交流・関係性が様変わりした現在、音楽Barや音楽喫茶の在り方にも変化が訪れています。
近年、日本の独自文化だったジャズ喫茶が海外リスナーに認知され聖域となり、日本シティ・ポップの知名度が高まる中、音楽Barはリスニング・バーという共通言語で音楽ファンの間で語られるようになりました。
別冊『音楽Bar読本』は各地の...