執筆陣
彼はなぜ死んだ? 誰が殺した? 大迫力の裁判シーンを含む大作ミステリー
フランスでは、あっという間に動員130万人超えの大ヒット。カンヌ国際映画祭では最高賞パルムドールを受賞、ゴールデン・グローブ賞2部門受賞を果たし、アカデミー賞5部門ノミネート中の大作ミステリー『落下の解剖学』が2月23日より全国公開される。
「冬の山荘で、作家の男が転落死した状態で発見された」、「疑いがかかったのは、やはり作家である妻」、「事件に関する唯一の証人と言えるのは、視力に障害を持つ11歳の息子」。この3つをメインテーマとして、実に丁寧に、地に足をしっかり付けた形で物語が描かれてゆく。「妻は作家だから、トリックのやり方もいろいろ知っているのではないか?」とか、「息子はどこまで目が...
執筆陣
自分が「どの側」にいるかで捉え方が逆転するに違いない、147分のリアリズム『逆転のトライアングル』
第80回ゴールデングローブ賞で2部門にノミネート(ミュージカル・コメディ部門の作品賞、およびトイレの清掃婦を演じたドリー・デ・レオンの助演女優賞)。人間の見栄と欲をむき出しにした147分のリアリズム、『逆転のトライアングル』が2023年2月23日よりTOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開される。
映画に接する時、あらかじめ、誰(どのキャラクター)が主役かを頭に叩き込んで作品を観るファンも少なくないときく。そうなるとこの作品、どうなるのだろう。見ようによっては主役だらけになるからだ。大きな舞台となるのは、豪華客船。選ばれしお金持ちしか乗船が許されないであろうことは疑いようがないけれど、その...