第1位:LG OLED 55C2PJA
オープン価格(実勢価格32万円前後)
有機ELテレビで世界市場をリードするLGの、「OLED evo」パネルを搭載した55型モデル。同時発表の65型と比べて完成度で一歩先に進んでいる印象を持ったのだが、それは「α9 Gen5」プロセッサーの進化に尽きる。色再現の向上はもちろんのこと、色域の拡大、輝度アップなど、画力の総合力アップが著しいのだ。パネルは昨年モデルG1と同じタイプだが、心臓部の進化が絵をどこまで高めることができるかを示した好例である。(小原)
第1位:パナソニック TH-55LZ2000
オープン価格(実勢価格44万円前後)7月発売
新たに高輝度有機ELパネルを調達、独自素材の貼り付け構造とバックカバー一体型放熱プレートを組み合わせて高画質化を図った55型だが、より注目すべきはLZ2000専用の新パネル制御技術が採用されたこと。昨年のJZ2000同様に、輝度と色を分離させて各々を制御しているが、今年のLZ2000は暗部の解析精度を約32倍アップしたという。その恩恵は映画系モードであらたかで、いっそう精妙な暗部階調が得られるようになった。(山本)
第3位:ソニー XRJ-55A90J
オープン価格(実勢価格38万5,000円前後)
もともとソニーの有機ELテレビは、輪郭の鋭さ、フォーカスのシャープさが美質だったが、人の認識を採り入れた「注視点抽出」のXRプロセッサーを採用し、奥行感、立体感表現にさらに磨きがかかった。パネル駆動でもWRGB画素の同時駆動やアルミによる放熱板搭載など、独自の工夫が光る。国内ではソニーだけの有機ELの表面ガラス振動スピーカーにも、改良の手が加えられた。(麻倉)
第3位:シャープ 4T-C55ES1
オープン価格 6月発売
シャープの有機ELもこれで3代目。「液晶のシャープ」がつくった有機ELはどうなのかと当初は訝しがられたが、いやいや堂々の絵づくりで、今回は、「シャープの有機EL」をしっかりと打ち出している。輝度のダイナミックレンジが格段に拡大したのが、ニューモデルの美点。LGディスプレイの高輝度「OLED EX」パネルに、独自の絵づくりを加え、刮目の鮮明映像を実現している。(麻倉)
第5位:東芝 55X9400S
オープン価格(実勢価格36万5,000円前後)
55インチ機だが、本機のように鮮鋭感と緻密な質感を得ると、訴求力はやはり大画面級だ。「ナチュラル美肌トーン」は、肌の感性を心理学レベルから究明して美肌のあり方を再現する発想。看板の「クラウドAI」は39種の画質分野別の処理、また数百以上の実際の放映番組別に最適化処理をほどこすように進化した。バズーカ系の音も充実。(吉田)
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