ここまでの選考のどこにも属さないコンポーネントを「アザーコンポーネンツ」として選出する。前回に引き続き、ベストワン製品はクリプトンのKS-55 Hyper。注目は3位のギアファブオーディオD.BOB。SACD再生時に好みのD/Aコンバーターを組み合わせられる、異色の製品だ
第1位:クリプトン KS-55Hyper
¥109,780(ペア)税込
アンプを内蔵するアクティブスピーカーの存在感が徐々に増している。その中でも、KS-55Hyperは会心の仕上がり。渡邉勝氏を中心とした同社開発陣の手により、前モデルよりも大幅に低域の再現能力が向上した。近年のクリプトンはさまざまな小型アクティブスピーカーをスマッシュヒットさせているが、その勢いは止まりそうにない。音のよさと小型でスペースを取らないことが気に入って、デスクトップオーディオ用に導入予定である。(土方)
第2位:フェルム・オーディオ HYPSOS
オープン価格 (実勢価格16万円前後)
ACアダプターなどを使用する機器と組み合わせるDCパワーサプライ。スイッチング電源とリニア電源を用いたハイブリッド構成で、電圧5V~30Vを任意で設定でき、連続最大6A(瞬間最大9A)の大出力が可能。D/Aコンバーターなどとの組合せでは、驚くほどの音質向上が確認できる。特にエネルギー感の向上は感動的。(鳥居)
第3位:エアパルス A100 BT5.0
オープン価格 (実勢価格12万円前後)
弟モデルのA80が大ヒット中だが、この兄機はウーファーサイズがA80の115mmにたいして127mmと大きくなり、キャビネットもそれに合わせて大容量化されている(内蔵エレクトロニクスはA80と同一)。スケール感の表現などA80の上をいくので、光デジタル接続した大画面テレビの両脇に置いて音質強化を図るのも面白い。(山本)
第3位:ギアファブオーディオ D.BOB
オープン価格 (実勢価格15万2,900円前後)
本機の役割は、ハイエンドオーディオシステムにおいてHDMI出力しか持たないプレーヤーやトランスポートとの連携を実現するもの。HDMI出力から最大192kHz/24ビットまでのPCM、または2.8MHz DSDのデータストリームを受け、それを変換して光または同軸デジタル出力端子からアウトプットする。これまであるようでなかったユニークな製品。(小原)
第5位:テクニクス SL-1500C
¥110,000 税込
僕は速攻で買った。なにしろ針からRIAAイコライザーやラインレベル出力機能を含んでこのお値段。虚飾を排し基本に徹した傑作で、使ってみればその性能は凄すぎのひと言。超おススメのベストバイだ。ユニバーサル型アームとカートリッジのダイレクト出力によって発展性は従来通り確保。もちろんダイレクトドライブは抜群の使い勝手である。(亀山)
第5位:テクニクス SC-C70MK2
¥110,000 税込
CDドライブ、FM/AMチューナー、デジタルファイル系を含めた音楽再生システム。校倉造りを思わせるテクニクスらしい意匠。スピーカーは2ウェイ2スピーカーのL/Rにサブウーファーを加えた2.1ch構成。各ユニットをデジタルアンプでマルチ駆動。Bluetooth、またUSB、ネットワークによるハイレゾ再生(PCM384kHz、DSD11.2MHz)にも対応。(吉田)
第5位:シャープ AN-SC1
オープン価格(実勢価格2万5,300円前後)
ネックバンドスタイルのワイヤレススピーカーの最新モデル。Wi-Fiを内蔵し、音声アシスタント機能「Alexa」を利用できることが最大の特徴。テレビの音声をBluetoothで再生しながら、Alexaを介して対応機器を音声操作することも可能。92gと軽量で、左右の重量バランスを揃えたため、装着感が実に快適。(鳥居)
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