スピーカー部門同様に、サブウーファー部門では大きな変化は起こりづらい。その中でベストワンを獲得したのは、イクリプスのTD725SWMK2とモニターオーディオのPLW215II。どちらも本誌視聴室のリファレンスコンポーネントだ。TD725SWMK2はこれで14期連続のベストワンとなる
第1位:イクリプス TD725SWMK2
¥480,000+税
本誌ベストバイで常勝を続けるイクリプスのサブウーファー、そのトップエンドモデルが本機だ。25cmファイバーコーン・ウーファー2基を背面対向配置し、筐体からフローティングさせてウーファーユニットの振動を相殺させる理に適った設計。リモコンで音量設定可能で、ローパスフィルターのバイパスも可能。入力端子もバランス/アンバランス/スピーカーレベルと多種多様。使いやすさも群を抜いている。(山本)
第1位:モニターオーディオ PLW215 II
¥700,000+税
サブウーファーはロングな波長と怒涛の場面のエナジーが対象とあって使いこなすのはなかなか手ごわい。そんな本機を左右2台使いの、念入りな調整のシステム環境下で体験したが、そのインパクトはまさに迫真の凄みだった。同社プラチナムシリーズⅡの一員としての知的にして剛の造りが開花したように……。38cm径ウーファー2基のDSP制御の高出力クラスDアンプ駆動を基本とし、ルーム補正も可能。大胆かつ微細な調整力が威力的である。(亀山)
第3位:エラック SUB3070
¥450,000+税
左右配置の2基の30cmウーファーをプッシュプル駆動する。何よりの強みは自動音場補正。部屋の実際の音響特性を元に、逆補正用のイコライジング(AutoEQ)動作を行ない、ターゲットカーブに向けて特性補正する。本機を3Dシステムとして加えると、低域ばかりか中高域まで表現が豊かになる。質感が上がり、ヴォーカルのグロッシーさが増し、音場が緻密になる……などの効用が明白だ。(麻倉)
第4位:KEF Reference 8b
¥750,000+税
そう大きくはないボディだが、最低域は18㎐からのディープな領域を担う。2基の228㎜径を背中合わせにした「force cancelling」構造で歪ゼロを目指し、駆動アンプはDクラスの500W仕様が2基。風格のパフォーマンスが魅力的である。高価ではあるが、高いクォリティを目指す大規模ホームシアターには格好の選択肢のひとつとなろう。(亀山)
第5位:ヤマハ NS-SW1000
¥200,000+税
負性インピーダンス駆動と呼ばれる特殊なドライブ技術を駆使してバスレフの動作効率を極限まで高め、広帯域に強靭な重低音再生を実現したヤマハ独自のアクティブサブウーファー。1kWデジタルアンプのモード切替えにより、MOVIEとMUSIC、2種類のレスポンスを選択できる。バスレフの風切り音が気がかりなひとも必聴だ。(高津)
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