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アイオンのプリメインアンプ、「ScorpioⅡ」、「SpritⅤ」の2機は、高度な自動バイアス調整搭載モデル。洗練された管球サウンドを奏でる
音楽の都オーストリアに本拠地を置くアイオンオーディオ(ayon)の快進撃が止まらない。ワイドレンジでダイナミックなサウンドを標榜する同社は、出力管の能力を最大限に引き出す独自のインテリジェント・オート・フィックスド・バイアス(AFB)を2010年に完成させた。開発に5年を要したというAFBは、バイアス設定の自動化とプロテクション機能、そしてセルフテストプログラムを行なうもの。このAFBが、その後の新製品開発の大きな原動力になっているのだろう。搭載する真空管はすべてカスタムメイドのチューブテスターでバーンインと厳密な特性チェックを行なっているという。
ここでは到着間もない2機種の管球式イン...