映画『隣人たち』、豪華“狂演”した、緊迫のサイコ・スリラー
ほんの小さなねじれが取り返しのつかない悲劇を生む、という感じだ。アン・ハサウェイとジェシカ・チャステインの共演なのだから、どんなストーリーでも成功を収めそうな気もするのだが、そこに、よりによってかなりダークでハラハラさせられる筋書きを当ててくるあたり、逆にとても気が利いているなあ、と私は思う。
時代背景は、セリフから察するにジョン・F・ケネディ大統領がまだ健在の頃のようだ。アン扮するセリーヌも、ジェシカ扮するアリスも、ともに良き夫と良き息子を持っていて、一軒家の隣どうし、とても仲よく交流している。とある“自宅飲み”のシーンで、サックス奏者アート・ペッパーが50年代に残した演奏がさりげなく...