映画『Good Luck』、世の中とチューニングの合わないふたりが過ごす二日間、その結末は?
観ていると、ふと笑いがもれ、あたたかな気持ちになる。そして、この主人公と同じ年代だった頃の自分はどうだったんだろうな、とロクでもない記憶を掘り起こしてしまう、そんな一作という感じだ。
主人公は30歳間際の太郎。交際中の彼女を撮った映画が、大分県の、こぢんまりした映画館で行われている映画祭に入選したので、現地に行ってトークショー的なこともするのだが、来客の反応もいまいちで、トークショーの場では舞台上で作品を批判されてしまう。もうめんどくさくなったのか、業界に顔を売るチャンスではあったろう映画祭のパーティーにも参加せず、となりの町あたりをぶらぶらしていると、未希という謎の女性に声をかけられた...