映画『今日からぼくが村の映画館』、映画に夢中になった少年が紡ぎ出す、心温まる物語
何か夢中になれるものがあると、いやなこと、むかつくこと、吐きそうになることが押し寄せてきても、どうにか生きることだけはあきらめずに乗り切っていこうと踏みとどまることができる。自分の場合はそれが音楽だが、この映画の主人公であるシストゥにとっては、それが「映画」なのだ。
とはいえ、最初は「映画」といっても、何を意味するからわからない。彼が住むアンデスの小さな村には、映画館などない。それどころか電気もままらない感じなのだ。だが偶然にも彼は「移動映画館」の広告を手にして、なんだろうと見に行って、壁に写される“動く写真”に完膚なきまでに心を捉えられた。そうなるとその感動、その衝撃を他の人に伝えたく...