執筆陣
アンソニー・ホプキンス主演。チェコの子供たちをナチスから救った「愛と勇気の男」を描く『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』
「君は人のために死ねるか」という歌があったが、この映画で描かれているのはさしずめ「命がけで人の命を救った人物の一生」だ。主人公は、ドイツ系ユダヤ人二世として英国に生まれたニコラス・ウィントン。第二次世界大戦直前、ナチズムから逃れるためにチェコ・プラハにやってきた大量のユダヤ人難民が、悲惨そのものの毎日を送っているところを彼は見た。そこで考えたのは、子供を列車に乗せて、イギリスに避難させること。なぜポーランドに赴いたのか、活動家とどんなコネクションを持っていたのかも映画本編に描かれているが、とにかく、彼とその仲間たちは、一大プロジェクトを遂行した。イギリスの偉い人への説得、パスポートの発給...