執筆陣
「気候変動」と「種の絶滅」の核心に迫ろうとする少年少女の視点が、見る者に示唆を与える『アニマル ぼくたちと動物のこと』
ドキュメンタリー『TOMORROW パーマネントライフを探して』(フランスで110万人が観たという)のシリル・ディオン監督の最新作が、この『アニマル ぼくたちと動物のこと』である。事実上の案内役となるのは、10代のベラとヴィプラン。彼らは地球の環境、地球の未来に大きな不安を覚えている。そこでディオン監督の協力を得て、絶滅を食い止めるための答えを探るべく、環境問題に取り組んでいるさまざまな「先達」に取材する。
この瞬間、我々の――――というと主語がデカすぎてしまうので、私の――――と訂正するが、とにかく、視点がベラとヴィプランと同じになる。彼らは実にわかりやすく質問し、質問された側も、ひじ...