執筆陣
憬れの仕事だったはずなのに……「裏」を見てしまった女性の「選択」とは。映画『アシスタント』公開
誰だって就職するなら憧れの、好きな分野にいきたいだろう。が、現実(現場)が必ずしも楽しいということはない。そんな「就職あるある」を極めてシビアに描いた一作だ。
主人公のジェーンは、映画プロデューサーになるという夢を描いて有名エンターテイメント企業に就職したひとり。ウキウキしながら面接を受け、合格の通知を受け取り、喜び勇んで出社したことだろう。名門大学の卒業生、すぐ就職できたという意味でも彼女はエリートだ。しかし就職そうそう、ジェーンは現実を体感することになる。そしてスクリーンを観る我々も、しばらくの間、彼女と同じ視点で物事に対峙することになる。やる気のない、その場しのぎの、活気などどこに...