執筆陣
話題作『「16」と10年。遠く。』の再上映初日舞台挨拶に「川延幸紀」監督、「兎丸愛美」が登壇。“1年間かけていろんな季節で撮影するのは、役者にとって本当にぜいたくなことです”(兎丸)
川延幸紀監督の劇場公開デビュー作『「16」と10年。遠く。』の再上映が、東京池袋シネマ・ロサで始まった(2月25日(金)まで、20:00~)。2月19日には初日舞台挨拶が開催され、川延監督と主演の兎丸愛美が登壇。まだ観ていないひとにはぜひ観たいと思わせ、一度観た人もディテイルを確認するため再び観ずにはいられなくなるような興味深いトークを繰り広げた。その一部を紹介したい。
川延幸紀(以下、川延) 『「16」と10年。遠く。』は“再生”をテーマに制作しました。人は生まれ変われるのかという問いが自分の中にあって、それを描きたかった。兎丸さんが演じた雪那は(その)テーマを体現したような役で、演じ...
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過去の記憶に縛られた青年と幼なじみの女性、その二人の記憶と嘘をめぐる再生の物語を描く力作『「16」と10年。遠く。』がこの2月19日から再上映。19、23、25には舞台挨拶も予定
注目の気鋭、川延幸紀監督の劇場公開デビュー作『「16」と10年。遠く。』の再上映が、2月19日(土)から東京池袋シネマ・ロサにて行なわれる。主演は大門嵩と兎丸愛美。
兎丸が演じる“雪那”は、中学3年生の時に両親を失い、地元の大地主に引き取られた。しかしその頃から彼女は学校を休みがちになる。大門が演じる“馨”は雪那の異変の根っこに大地主のダークサイドがあることを知るが、彼女のおかれている状況を変えるにはあまりにも無力だった------。馨、雪那はこのとき16歳。
馨は心を燃え上がらせたまま大人になった。後悔の炎かもしれないし、怒りの炎かもしれない。だが彼はそれを内に秘め、都会で穏やかに穏や...