執筆陣
キヤノン初の蛍石採用カメラ用交換レンズの発売から今年で50年! 人工蛍石の八面体ブロックを4名にプレゼント
キヤノンが、人工蛍石結晶を採用したカメラ用交換レンズ「FL-F300mm F5.6」を世界で初めて一般消費者向けに発売したのは1969年のこと。今年で発売50周年を迎える。今では人工蛍石は、カメラ用交換レンズのみならず、放送用レンズや天体望遠鏡レンズなど、幅広い光学製品で活用されるほどに成長している。
では、人工蛍石結晶とはどんなものなのか。
蛍石とは、高温で熱したときに蛍のように美しく発光することから名付けられた、フッ化カルシウム(CaF2)の結晶を指す。蛍石を光学ガラスと組み合わせることで、色収差の補正を理想に近い形で行えるようになることは古くから知られていたが、天然に産出される結晶...