映画『両親が決めたこと』、「デュオ安楽死」への決意が、家族の新たな物語をつくりだす
トロント国際映画祭の最優秀作品賞受賞作品。英題は、ある意味黙示的な『They Will Be Dust』。邦題『両親(ふたり)が決めたこと』は、子供たちの立場からの目線であるといっていいはずだ。その「両親」=「夫婦」が決めたこととは何か? ずばり、安楽死である。
「両親」=「夫婦」は大変なオシドリ状態であり、互いを尊重している。それは子供たちにとっても誇らしいことであったろう。妻(母)の名はクラウディア、夫(父)の名はフラビオ。クラウディアは長いキャリアを持つ80歳の女優であるが、末期のガンを患い、自分の手で人生の幕を閉じたいと思った。そして、フラビオもそれに“随する”ことにした。愛する...