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NYの移民家族と、その親子の絆を描いたベストセラー小説を映画化。『ニューヨーク・オールド・アパートメント』公開
おしゃれで都会的なニューヨークは、せいぜいマンハッタン5番街、それもセントラル・パークの南側の一部だけではなかろうか、というのが私の考えだ。ほかのエリアは、よく言えば人間臭く、汗や力の量が問われる。主張されたらそれに負けない主張をしなければ押しつぶされ、ようするに弱肉強食という印象だ。この映画はそこ(マンハッタンではなくてブロンクスあたりではないかと思う)に住む、ペルーからの移民家族の物語。母は大衆食堂で働き、息子ふたりは自転車での出前配達に忙しい。自動車に接触されたら、自分たちが悪かったですとばかりに謝り、その場を逃げるように去る。いろいろもめたり、IDの提出を求められたくないのだろう...