7月19日公開の『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は爽快な気持ちになれる快作だ! アポロ11号月面着陸から55年、歴史的な偉業の裏側を描くヒューマンドラマ
小学1年生の夏、ブラウン管(当時の僕の家のテレビは白黒でした)に映し出された不思議な映像に、父が興奮して見入っていた。大きなランドセルのようなものを背負った人がふわふわ歩いているというもので、後にあれがアポロ11号の月面着陸のニュースだったと気がついた次第。普段はジャイアンツ戦にしか興味のなかった父があんなに一生懸命ニュース映像をチェックしていたわけで、当時の日本でアポロ11号がどれほど話題になっていたかがわかるというものだ。
そんな人類の歴史的偉業を写した映像が実はフェイクだったのでは、という発想から生み出されたのが映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。この都市伝説は昔からあったわけ...