執筆陣
【名作と呼べる映像作品の魅力を最新の機種で引き出す】 配信限定のHD映画から激的品位改善手法を試す!エディスクリエーションを駆使した『デュエリスト/決闘者』の配信限定映像の高品位再生術
フェルメールを彷彿とさせる高画質盤の鑑として重宝
『デュエリスト/決闘者』(1977年)のLDがHiVi誌のディスクチェックに登場したのは1987年の4月号。トリミング版だったけれど、あまりに美しい映像だったので画質の採点はオール10点にしてしまった。少しのざらつきや甘さは感じていたはずだけれど、当時の私はこういう「フェルメールの室内画のよう」な絵を待っていたのだ。
この美麗な映像はキューブリック監督の『バリー・リンドン』(1976年)を意識したのだろう。動く泰西名画の世界は観るたびに陶酔をさそう次第。リドリー・スコットはこの初の劇場用長編にてカンヌ映画祭の新人監督賞を受賞している。撮影...