映画『ザ・コラール 希望を紡ぐ歌』、希望を捨てるべからず! 戦争で存続の危機に瀕した合唱団の物語
物語の舞台は、第一次世界大戦下、1916年頃のイギリス北部ヨークシャー。男たちは次々と兵役にとられていく。音楽好きであろうが、歌がうまかろうが、等しくだ。だから合唱団からは男性の歌い手が減り、存続の危機に瀕していく。「この緊急時に歌っている場合か」とか「歌で空腹が満たされるものでもないだろう」という意見もあったと思われるが、音楽や文学は数ミリ違う角度で捉えたらプロパガンダの道具にもなりうるということは歴史が証明する限りだ。
合唱団の新指揮者に選ばれたヘンリーは、ドイツで活動していたという前歴を持つ医師。イギリスとドイツといえば第一次世界大戦下の敵国どうしではないか。ヘンリーがどう冷たい視...