仲間探しの旅を続ける未確認生物「サスカッチ」。共感せずにはいられない、笑いと哀感たっぷりの一作『サスカッチ・サンセット』
サンダンス映画祭でプレミア上映、サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)で観客賞にノミネートされた1作。“サスカッチ”とは、別名ビッグフットと呼ばれる未確認生物のひとつ。日本でいうならカッパとかツチノコに相当するのだろうか。映画の主役となるサスカッチは、オス・サスカッチ、メス・サスカッチ、ジュニア・サスカッチ、アルファオス・サスカッチ。北アメリカの霧深い森の中に住む哺乳類だ。
ルックスはオランウータンやゴリラよりもさらに人間に近い感じ。だが服は着ておらず、毛深い。映画中、人間の言語は一切登場しない(サスカッチ語というべき雄叫びはある)。だが、表情は極めて豊か、行動もバラエティに富んでいる...