映画『つゆのあとさき』主演の「高橋ユキノ」に書面インタビュー。「琴音はどんな人間なのか? その核にある想いを表現するためにたくさん考え・取材をしました」
作家・永井荷風による原作をコロナ禍の現代に置き換えて映像化した『つゆのあとさき』が待望の公開を迎えた。およそ100年前に、世間に衝撃を与えた世界観を見事に21世紀の風俗の中に落とし込んだ本作で、まさに体当たりの演技を見せた主演・高橋ユキノに、書面インタビューを行なった。以下に、そのコメントを紹介したい。
――琴音を演じることが決まった時に、琴音について感じたり考えたことがあれば、教えてください。
決まったよとご連絡をいただいた時には、「わたしが琴音を演じていいんだ」という嬉しさと責任感が込み上げてきて、外にいたにも関わらず涙が止まりませんでした。自分が琴音の人生を演じるとあらば、自分は出...