テク二クス SC-C50/¥85,000+税

ステレオイメージの広がりが豊か、 音場補正機能も効果抜群

 テクニクス オッターヴァシリーズ第3号モデルとなるSC-C50は、一体型のワイヤレススピーカーシステム。シリーズ1号モデルSC-C500はミニコンポタイプ、2号モデルのSC-C70はCD再生機能付きのオールインワンタイプで、そして今回のC50はそこからCDプレーヤーを取り除き、ネットワーク再生に特化したシステムだ。単純に機能でのグレード分けではなく、それぞれが独自設計でデザインがまったく違う。

 C50は天面から見るとネコの目というか、木の葉のような断面をした柱型で、前面左右と中央には同軸配置された65mmウーファー+16mmトゥイーターが3基、中央下部には120mmサブウーファーが1基搭載される。シリーズ中では一番安価だが、新生テクニクス以降のトーン&マナーはしっかり継承されている。
 再生に対するのはネットワーク/USB接続による384kHz/32ビットPCMや11・2MHz DSDといったハイレゾファイルのほか、ブルートゥース、Spotifyコネクト、AirPlayなど。内蔵マイクを使った自動音場補正機能「Space Tune」も搭載。これらの設定や各種操作はすべて無償専用アプリ「Technics Audio Center」で行なう。

 HiVi4月号(3/17発売)では、製品発売前最終段階の試作機と一般公開前のアプリを使って、自宅リビングで試聴した。左右スピーカーが外側を向いていることもあり、ステレオイメージの広がりが豊かで、USBメモリーから再生したポール・サイモン「LOVE」(96kHz/24ビット/FLAC)では、厚みのある低域の上にリヴァーブを効かせたギターとヴォーカルが分離よく浮かび上がる。Space Tuneの設定は最初プリセットの「Free」で聴いたが、内蔵マイクを使って測定する「Auto」を試してみると、声が引き立つとともに低域がより制動され、明らかな効果を感じることができた。

 単機能ブルートゥーススピーカーからのアップグレードはもちろん、システムのスリム化を考えているベテランの方の選択肢にもなり得る一台だと思う。10万円を切る価格とは思えない、モノとしての佇まいも魅力だ。

Technics SC-C50
●使用ユニット:16mmドーム型トゥイーター×3、65mmコーン型ウーファー×3、120mmコーン型サブウーファー
●接続端子:デジタル音声入力2系統(光、USBタイプA)、アナログ音声入力1系統(3.5mmステレオミニ)、LAN 1系統
●対応サンプリング周波数/量子化ビット数:~384kHz/32ビット(PCM)、~11.2MHz/1ビット(DSD)
●Bluetoothコーデック:AAC、SBC
●寸法/質量:W375×H220×D197mm/5.9kg
●備考:Wi-Fi接続対応、Chromecast built-in

問合わせ先:パナソニック(株)お客様相談センター 0120-878-982

This article is a sponsored article by
''.