いわゆるスマートスピーカーは、声でのやり取りを通じて生活を便利する「情報スピーカー」なのだが、声機能が、本格的なハイファイスピーカーに入ってはいけないという決まりはない。
IFAのハーマンブースの奥深くに展示されているのが、「Citation」シリーズのハイレゾ対応ワイヤレススピーカーだ。
Citationは数多くのスピーカー製品を抱えるHarman Kardon(ハーマン・カードン)の中で、ミドルハイクラスのステイタスを持つシリーズ。液晶のタッチスクリーン、クロームキャスト、Google Assistant(グーグルアシスタント)と、IoT的な機能が満載なスピーカーで、卓上のモノーラルタイプ、ステレオタイプ、5.1chのホームシアターセットとさまざまにラインナップされている。
私が注目したのが、最上級の「TOWER」(2499ユーロ)だ。フロアスタンディングの実に堂々としたスタイリング。本格的な3ウェイシステムで、これが一般的なGoogle Assistantスピーカーとはまったく思えない、素晴らしいハイエンド的な音がするではないか。
高音質の秘密は「WiSA technology」。The WiSA(Wireless Speaker and Audio)Association
によって策定された高音質ワイヤレスオーディオの規格だ。
WiSA規格は、
①96kHz/24bitまでのパラメーターを非圧縮伝送できる
②スピーカーはアンプを内蔵したアクティブ型
③Wi-Fi受信用のチップを内蔵
④AC駆動
……こんな特徴を持つWiSAがTOWERの高音質をワイヤレスで支えている。
Google Assistantスピーカーだから、「OK、グーグル」と呼びかければ何でも教えてくれ、ストリーミングサービスから声の指示で好きな楽曲も再生してくれる。ハイファイなスマートスピーカー誕生だ。
![画像: モノーラル仕様の「Citation One」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2018/09/05/1e8403cdb8956da75a403650f27a358d801b7d6f.jpg)
モノーラル仕様の「Citation One」
![画像: ステレオ仕様の「Citation 500」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2018/09/05/e53c9ff0f64939f5472afc5f535695ed9d05fc82.jpg)
ステレオ仕様の「Citation 500」
![画像: Citationシリーズ、最上級の「TOWER」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2018/09/05/65859292e86d7a17292e5d07211edb31c04f6d0e.jpg)
Citationシリーズ、最上級の「TOWER」
![画像: TOWERの液晶表示部。さまざまに情報がディスプレイされる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2018/09/05/0c949f3a33cc502e821ae644d762230805e1b78c.jpg)
TOWERの液晶表示部。さまざまに情報がディスプレイされる
![画像: TOWERのデザイン構想図](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2018/09/05/f543670cc0e0a305a346dceb172c26f9c3049e4c.jpg)
TOWERのデザイン構想図