350車種超に搭載できる9V型画面AVナビCN-F1XVD

画像: Stradaの音響調整は「オーディオチューン」で行う。ここでスタジオマスターサウンドの要とも言える「音の匠」モードがセレクトできる。

Stradaの音響調整は「オーディオチューン」で行う。ここでスタジオマスターサウンドの要とも言える「音の匠」モードがセレクトできる。

 画面を浮かせるフローティング構造のDYNABIG(ダイナビッグ)スイングディスプレイの提案により、一気に存在感を高めたストラーダ、Fシリーズ。画面が手前にせり出すという独自の構造により、実感としての画面サイズがにわかに拡大され、同時に9V型の大画面がより多くの車種に搭載可能となった。実際、ミニバン、SUV、軽自動車と幅広くサポートし、対応車種はなんと350車種を超えるという。

画像: 今回、試聴&視聴取材を実施したデモカーのトヨタ・シエンタ。オーディオシステムは純正搭載のスピーカー(フロント&リアドアに各1ユニットを配置した4スピーカー)のままで、AVナビをCN-F1XVDへ換装している。

今回、試聴&視聴取材を実施したデモカーのトヨタ・シエンタ。オーディオシステムは純正搭載のスピーカー(フロント&リアドアに各1ユニットを配置した4スピーカー)のままで、AVナビをCN-F1XVDへ換装している。

大型&高画質を実現させたパナソニックテクノロジー

画像: シエンタのドライバーシートで、DYNABIGスイングディスプレイの画質チェックと、サウンドクォリティの確認をする筆者。9V型大画面と角度調節に幅のある機構により、想像以上の見応えを感じた。

シエンタのドライバーシートで、DYNABIGスイングディスプレイの画質チェックと、サウンドクォリティの確認をする筆者。9V型大画面と角度調節に幅のある機構により、想像以上の見応えを感じた。

 ここで注目したいのが、9V型の大画面のクォリティの高さと、HD解像度のブルーレイディスク(BD)が再生できるということだ。液晶パネルは1,280×720ドットの解像度をもつブリリアントブラックビジョン。

 これは広視野角、高輝度のIPS液晶をベースにしたものだが、表面には反射を抑えるAGAR(低反射)フィルムを配置。さらに液晶とタッチパネルの隙間をなくしたエアレス構造とすることで、外光の影響を最小限に抑え、濃密な高コントラスト映像を描きあげる。

画像: CN-F1XVDのオーディオメニュー画面。ストラーダのトップメニューはオーディオとナビのアイコンが半々に表示されるツートップメニューが特長だが、フリック操作することでオーディオソースのセレクト画面に変えることができる。地デジやブルーレイのほか、ラジオ、SD、iPod、Bluetooth Audio、メモリーミュージック、USBと多彩なメディア再生能力を誇る。さらに、同社のドライブレコーダーと組み合わせると、ドラレコに記録した映像を本機で再生確認することもできるようになる。

CN-F1XVDのオーディオメニュー画面。ストラーダのトップメニューはオーディオとナビのアイコンが半々に表示されるツートップメニューが特長だが、フリック操作することでオーディオソースのセレクト画面に変えることができる。地デジやブルーレイのほか、ラジオ、SD、iPod、Bluetooth Audio、メモリーミュージック、USBと多彩なメディア再生能力を誇る。さらに、同社のドライブレコーダーと組み合わせると、ドラレコに記録した映像を本機で再生確認することもできるようになる。

 BD再生については特に説明はいらないと思うが、大手メーカーの市販カーナビでBD再生をサポートしているのは、現段階でパナソニック ストラーダ(Fシリーズ、RXシリーズ)のみ。特に地上、BSと放送の品質が高く、BD/HDDレコーダーが普及している日本では、 BD対応は大きなアドバンテージだ。

「シーンに応じてコントラスト感を高めるPEAKSプロセッサーや、細部までくっきりと再現するI/P変換など、信号処理の面でも、9V型の画面サイズには贅沢と思えるほどの独自の高画質化技術を積極的に採用しています」。開発担当の田食氏のコメントからも液晶の画質に対する自信が見て取れる。

画像: CN-F1XVDの開発に携わったパナソニック(株)オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社インフォテインメントシステム事業部 市販・用品ビジネスユニット 音響設計担当 主任技師の田食寛之氏。

CN-F1XVDの開発に携わったパナソニック(株)オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社インフォテインメントシステム事業部 市販・用品ビジネスユニット 音響設計担当 主任技師の田食寛之氏。

画像: DYNABIGスイングディスプレイは、左右方向に角度調節したまま画面を倒すことが可能。その奥にはBD/DVD/CDのローディングスロットやSDカードスロットが現れる。

DYNABIGスイングディスプレイは、左右方向に角度調節したまま画面を倒すことが可能。その奥にはBD/DVD/CDのローディングスロットやSDカードスロットが現れる。

 実際にデモカーでBD映画「グレイテスト・ショーマン」を再生してみたが、持ち前の明るさ、コントラスト感を生かした見通しのいい再現性が印象的だ。引き締まったフォーカスと、淀みのない色再現は見応え十分。ディテール、微妙な色調、濃淡の変化を確実に描き出す表現力は、カーナビ液晶の枠を大きく超えている。

 試しにDVDソフトも再生してみたが、フォーカスの鋭さ、輪郭のキレ、発色と、BDとの違いは明らか。BDが再生できるメリットは計り知れない。

画像: 市販AVナビ市場で唯一ブルーレイプレーヤーを搭載するパナソニックStrada。CN-F1XVDの9V型モニターを倒すと、Blu-ray Discのロゴが現れる。

市販AVナビ市場で唯一ブルーレイプレーヤーを搭載するパナソニックStrada。CN-F1XVDの9V型モニターを倒すと、Blu-ray Discのロゴが現れる。

「音の匠」とともに進化を遂げた最新の「ストラーダ・サウンドエンジン」

 F1XVDは音質面でも独自の世界を切り拓く。その急先鋒となるのが、ハイレゾ音源までサポートした「ストラーダ・サウンドエンジン」だ。これはハイレゾ音源(PCM192kHz/24bit、ファイル形式はFLAC、WAV)に加え、CD、AAC、MP3といった音源についても、192kHzで演算処理し、DACチップ(32bit処理が可能なバーブラウン製)で変換された良質なアナログ信号を、電子ボリュウムに送り込むというもの。

 家庭用の高級オーディオ機器の世界ではオーソドックスな回路構成だが、カーナビではこうした一連の処理を1チップのICに任せてしまうケースが多く、ここまで音質にこだわったシステムは極めて貴重だ。ちなみに音楽制作者集団「ミキサーズラボ」による音質チューニング「音の匠」についても、192kHz/24bitの演算処理が可能な高性能DSPで行なわれている。

「我々が目指す音質は、ズバリ、スタジオマスターサウンドです。レコーディングスタジオで仕上げられた音を忠実に再現することで、音楽の躍動感、その場の空気感、さらには演奏者の熱気のようなものまで感じてもらいたい。今回 のストラーダ・サウンドエンジンもコンデンサーや抵抗など、慎重に吟味しながら、そのクォリティに磨きをかけています」(田食氏)。

 最後にデモカーで手元に届いたばかりのBD映画ソフト、「アリー/スター誕生」(輸入盤)を再生してみよう。余裕のあるダイナミックレンジが確保され、ベース、バスドラがしなやかに躍動する。ワイドレンジを追求しながら、表現は穏やかで、粗っぽさは皆無。音の粒子感が鮮明に浮き上がり、ヴォーカル、セリフの質感が実に細やかだ。全帯域に渡り、音の芯、骨格を丁寧に描きあげていくあたり、やはりただ者ではない。

 引き締まったフォーカスを確保しながら、濃密、かつ繊細な世界を描き出す映像と、絶対的な情報量、静けさと、質感の高さアピールするサウンドの共演。カーナビとして、エンターテイメントの世界に鋭き切れ込み、ここまでの感動を呼び起こすとは……。驚きだ。

<photo:Akio Shimadu>

パナソニックCN-F1XVDの主な仕様
●画面パネル:9V型ワイド/LED液晶静電タッチパネル
●再生ソース:BD、BD-R/RE、DVD-Video、DVD ± R/RW、CD、CD-R/RW(MP3/WMA/AAC)、SDメモリーカード(MP3/WMA/AAC/FLAC/WAV)、地上デジタル TV、AM/FM ラジオ、iPod/iPhone(接続ケーブル別売)、USBメモリー(MP3/WMA/AAC/FLAC/WAV)、Bluetoothオーディオ
●ハイレゾファイル:最大PCM192kHz/24bit対応
●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート
●サウンドチューン機能:音の匠(TAKUMIマスターサウンド/KIWAMI高域強調/NAGOMI会話重視)
●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ
●内蔵アンプ:定格出力18W×4(最大出力50W×4)
●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC
●HDMI入出力端子1系統装備
●Android Auto対応
●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D19mm(ディスプレイユニット)
●重量:約2.5kg(ナビゲーションユニット)、約0.9kg(ディスプレイユニット)
●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属

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