パナソニックのサウンドネックスピーカーSOUNDSLAYERの新製品として、ハイエンドモデル「SC-GNW30」(市場想定価格4万円前後、税込)とスタンダードモデル「SC-GNW10S」(市場想定価格3万円前後、税込)が発表された。どちらも6月中旬の発売予定。

画像1: ゲーム以外のコンテンツも楽しめる。パナソニックのサウンドネックスピーカーに、HDMI接続が可能な「SC-GNW30」が誕生

 同社では2021年に有線ネックスピーカーの「SC-GN01」を、2023年にはワイヤレスタイプの「SC-GNW10」を発売、ゲームファンからも多くの指示を集めてきた。特にSC-GNW10では、ヘッドホンにも引けを取らない臨場感でゲームに没入できるという声の一方で、送信機がUSB接続のみの対応のため、PCやゲーム機でしか使えないという不満もあったそうだ。

 実際にパナソニックがネックスピーカーを使いたいという人2042人を対象に調査を行ったところ、ゲームにしか使わないというユーザーは1%だったのに対し、映画や音楽ライブを楽しみたいという人がそれぞれ80%、63%もいたそうだ。

 新製品のSC-GNW30はそういった声に応えるべく、送信ユニットにUSB Type-Cに加えてHDMI入力とARC対応HDMI出力を搭載、さらにBluetooth受信にも対応した。これによってブルーレイレコーダーをつないでパッケージメディアを再生したり、ARC対応テレビと組合せて放送などの音声も楽しめるようになっている。

画像: SC-GNW30の送信ユニット。ふたつ並んだHDMIの右側がARC対応の出力端子

SC-GNW30の送信ユニット。ふたつ並んだHDMIの右側がARC対応の出力端子

 なお送信ユニットのHDMI端子はリニアPCM5.1chまでの対応なので、映画作品やゲームをサラウンドで楽しみたい場合は、ドルビーやDTSなどの圧縮音声は再生機側で、リニアPCMの2chまたは5.1chにデコードする必要がある。2chで入力された音声はバーチャルサラウンドに変換再生される。

 ネックスピーカー部はSC-GNW10と共通で、肩に乗せる部分の左右それぞれに2基、合計4基のスピーカーユニットを搭載している仕様は変更されていない。

 SC-GNW10は個人用途を想定していたので送信ユニットとネックスピーカーは一対でしか使えなかったが、SC-GNW30は家族でのリビング使用も視野にいれて、2台同時接続が可能になった。一台の送信ユニットでSC-GNW30を2台、またはSC-GNW30+SC-GNW10S/10といった組合せで同じ番組を楽しめるのは喜ばれるだろう。

画像2: ゲーム以外のコンテンツも楽しめる。パナソニックのサウンドネックスピーカーに、HDMI接続が可能な「SC-GNW30」が誕生

 基本的な接続設定やイコライジングを行なう「SOUNDSLAYER Engine」アプリも、ウィンドウズに加えて、マックOS、iOS、アンドロイドでも使えるなどユーザビリティが強化されている。

 同時発表されたSC-GNW10Sは、ハードウェア自体はSC-GNW10とまったく同じだが、マックOSでの「SOUNDSLAYER Engine」が使えるようになっている。本機の登場に合わせて、SC-GNW10は生産終了となるそうだ。

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