Auto Sound Web Grand Prix 2018:シンフォニー クワトロリゴ PRECISION ONEパワーアンプがグランプリを獲得した理由
ほのかにあたたかい音の温度感が心地よい
こういう音が欲しかった方もいるはず
文=鈴木裕
Tempoシリーズの、A級作動の2チャンネルパワーアンプだ。定格出力としては35W×2(4Ω)。モノーラル出力にすると180W(4Ω)を保証している。
きちんとA級らしい音のするアンプで、肌合いのいい、なめらかな音が実にチャーミングだ。ほのかにあたたかい音の温度感が心地よい。基本的にS/N感は良く、空間も伸びやかに展開するが、そうしたオーディオ的な性能よりも、ヴォーカルの人肌の感じや、ライブでもオーディエンスの拍手がチリチリせず、自然なざわめきとして聴かせてくれる。しかし、甘い音のアンプというわけでは...