協同電子エンジニアリングから、フェーズメーション(Phasemation)ブランドの新製品として、バランス入出力対応のパッシブアッテネーター「CM-2200」が、11月初旬に発売される。価格は¥1,800,000(税別)。

 フェーズメーションでは、電源回路を持たないパッシブアッテネーター「CM-2000」を2018年に発売しており、当時、新規開発のバランス入出力対応の音量調整回路「ATT(アッテネーター)トランス」の搭載により話題を集めたが、本CM-2200では、そのATTトランスを再検討し、結果、世界で唯一という+6dBの増幅機能を持たせることに成功したという。

CM-2200主な特徴
●ゲイン切り換え(0/+6dB)スイッチの追加
CM-2000で開発したバランス仕様のアッテネータートランス巻線を見直し、+6dBのゲインを持たせることに成功。本CM-2200ではゲイン切り換え(0/+6dB)スイッチを後面パネルに追加し、アッテネーターの可変範囲は0dB時(0dB~-70dB)、+6dB時(+6dB~-64dB)の2種類の選択を可能としており、どちらを選択してもワイドレンジの周波数特性、インピーダンス特性を確保できることから、鮮度が高く、明確な音像定位が楽しめるという。

●新規開発した高性能コア材及び巻き線材料を採用
従来から使用していた0.2mm厚のパーマロイ材を見直し、新たに「極薄0.1mmスーパーマロイ材」を開発・採用。また、巻き線材料も従来の高純度銅線からオーディオ用線材として最適なPCトリプルCのポリウレタン線を特注し、大型のコア形状と相まって、高い低域リニアリティと繊細で伸びやかな高域という優れた特性を達成したという。

●バランス対応最適巻線仕様の開発
アッテネータートランス巻線仕様を一から見直し、バランス接続のHot側とCold側の2つのATT用巻き線を1個のトランスに巻いたバランス用ATTトランスを開発。さらに、2個のATT巻き線があることを利用して、アンバランス入力に対してもCold側信号をトランス内部で生成し、完全なバランス出力を可能とした。

バランス対応音量調整回路用トランスが片CH1個で構成できたことから、広帯域で優れた周波数特性と位相特性を実現し、可聴帯域内の位相歪を減少させ、何よりも鮮度が高く、より明確な音像定位を実現。

●外部誘導ハムと不要振動を排除
外部誘導ハム(ノイズ)対策は、堅牢な2mm厚鋼鈑に銅メッキを施したシャーシベースと、誘導ハムシールドを配したケースカバーにて対応。さらに、トランス付近に配置した磁気シールド材により、2重構造にて厳重な対策を実現している。

ATTトランスは、ハイダンピングラバー材で本体から切り離され、外部振動が伝播するのを防く構造となっている。

また、フロントパネルにはコントロールアンプ「CA-1000」と同等の20mm厚スラントアルミパネルを採用。筐体下には、ウォルナット材ベースを追加し、異種素材を組み合わせることにより、不要振動を効果的に排除し、S/N比の良い再生音を実現。

●高音質パーツの使用
入出力端子は高品質・高音質で定評のあるFURUTECH社製ロジウムメッキ端子を採用。また、フットはTAOC社製ハイカーボン鋳鉄インシュレーターを採用している。

CM-2200の主な仕様
形式:ハイブリッド・パッシブ・アッテネーター
入力インピーダンス:47kΩ以上
チャンネルセパレーション:100dB以上(20Hz~20kHz)
周波数特性:10Hz~100kHz(+0,-3dB)
出力インピーダンス:250Ω以下
入力端子:RCA×3、XLR×3、FURUTECH製ロジウムメッキ端子
出力端子:RCA×2、XLR×2 FURUTECH製ロジウムメッキ端子
寸法:W434×H117×D289mm
質量:10kg

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