感染症対策による外出の自粛の影響もあって、ここ数年で存在感を増したYouTube。ニュース、スポーツ、音楽と24時間いつでも、多彩なコンテンツが無料で視聴可能(広告なしで視聴可能となる有料版もあり)。お目当ての楽曲をまとめてリストにすることもできるし、気に入ったコンテンツを友達とシェアして楽しむこともできる。

 そしていま、私が注目しているのは、そのクォリティがにわかに向上していることだ。たとえばさまざまなミュージシャンによる一発撮りパフォーマンスを収録した人気のYouTubeチャンネル、「THE FIRST TAKE(ザ・ファースト・テイク)」。

 画質は基本4Kの高解像度映像。音声についてはMP3相当の圧縮音源にはなるが、その収録マイクや楽器などを見ても、収録時のクォリティへの気遣いは半端ない。収録は白壁のスタジオで行なわれ、演奏が始まる直前のリップロールや深呼吸、軽い声出しと、実に生々しい。派手な演出はなく、歌唱中の息遣い、表情、体の動きと、音楽と向き合うミュージシャンのディテイルが鮮明に切り取られ、映し出される。ライヴコンサートとはまた違った臨場感が体験できるのが実に楽しい。

 ここで提案したいのが、プロジェクターによる「THE FIRST TAKE」の大画面鑑賞だ。高画質で高音質、あるがままを“真空パック”したような状態で届けられるコンテンツだけに、100インチの大画面、つまり等身大のスケールで再生できれば、また違った感動が得られるに違いない。

 

画像1: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

3LCD PROJECTOR
EH-LS300W/B
¥264,000 (直販税込価格)

● 投写距離:80インチ46cm、100インチ58cm
● パネル:透過型フルHD液晶パネル×3 
● 光源:レーザー
● 光出力:3,600ルーメン 
● コントラスト:250万:1
● サウンドシステム:2.1chヤマハ製スピーカー(5W×2+10W)
● 備考:Wi-Fi、Bluetooth、Android TV OS搭載
● 寸法/質量:W465×H133×D400mm/約7.2kg
● カラリング:ホワイト、ブラック

画像2: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

3LCD PROJECTOR
EF-12
¥137,500 (直販税込価格)

● 投写距離:80インチ179cm、100インチ224cm
● パネル:透過型フルHD液晶パネル×3
● 光源:レーザー 
● 光出力:1,000ルーメン 
● コントラスト:250万:1
● サウンドシステム:2.0chヤマハ製スピーカー(5W×2)
● 備考:Wi-Fi、Bluetooth、Android TV OS搭載
● 寸法/質量:W175×H128×D175mm/約2.1kg

 

エプソンのプロジェクターでYouTubeを大画面で楽しもう

 そこで今回、用意したのがエプソンのプロジェクター、EF-12とEH-LS300Bの2モデルだ。いずれもAndroid TV OSを内蔵したフルHD仕様のレーザー光源仕様で、ヤマハ製サウンドシステムも搭載済。Wi-Fi接続環境下であれば各種動画配信サービスが本体だけで楽しめることになる(※機種によって非対応の動画配信サービスあり)。

 もちろんYouTubeも再生可能だが、ここではスマホ(Android端末やiPhone端末)との連携によるCAST(キャスト)機能を利用して、より快適に、スマートなYouTube再生できることを紹介したい。基本的な接続方法は下記ステップ①~③の通り。まずプロジェクターをスマホと同一のWi-Fiネットワークにつなぎ、プロジェクターとスマホと同じGoogleアカウントでログインする。

 スマホでYouTubeアプリを起動して、任意の動画を再生してみよう。再生画面隅に表示されるキャストマークをタップすると、再生可能な機器が表示され、そこから「Projector」(今回の場合。任意の名称が付けられる)を選択する。ここで映像と音声の再生がスマホからプロジェクターに自動的に切り替わり、大画面鑑賞がスタートするという仕組みだ。

 ではさっそく、EF-12とスマホの組合せで「THE FIRST TAKE」の鑑賞といこう。EF-12は、ひじょうにコンパクトかつ可愛らしいデザインが特徴で、100インチの投写ならスクリーンから約2.2mの距離に設置するだけ。設置位置の微調整は必要になるが、自動調整機能を有効にしていれば、フォーカス(ピント)や画像歪みが自動的に補正され、そのまま視聴可能となるという手軽さだ。

 画調が穏やかなカラーモード「ナチュラル」を選択して、YouTube「THE FIRST TAKE」チャンネルからYOASOBIの「群青」を再生してみたが、その映像はメリハリが効いて、見た目の解像感、フォーカス感が良好だ。ヴォーカルの幾田りらのフェイストーンは明るく、ニュートラル。髪の毛のグラデーションやブラウス生地の凹凸と、その質感、風合いまでていねいに描き分けてみせた。

 内蔵スピーカーによるサウンドも悪くない。抑えの効いた歯切れのいい聴かせ方が特徴的で、幾田りらのヴォーカルに実在感があり、こもる感じもない。女性コーラス陣の華やかな歌声も歪み感が少なく、目の前に空間に解き放される様子が実にいい雰囲気だった。

 

画像3: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

同じWi-Fi環境にスマホとプロジェクターを同居させることで、スマホで好きな動画を検索、プロジェクターで再生することがかんたんにできる。プロジェクターの音量もスマホから調整できるので実に便利だ。この快適さは一度体験すればやみつきになること間違いなしだ

画像4: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

 

100インチ大画面を簡単に実現する超短焦点EH-LS300Bは音も魅力的

 ここでスクリーン(あるいは白壁)のすぐ手前に置いて、100インチ台の大画面が楽しめる超短焦点プロジェクターEH-LS300Bに交代。光出力3600ルーメンという圧倒的な明るさを実現したレーザープロジェクターで、灯を残した環境でもくっきり色鮮やかな映像を描き出す話題のモデルだ。

 100インチ投写の場合、スクリーン(あるいは白壁)からの設置距離は26cm余り。今回はスクリーン中央の、手前30cm前後のところに本体をポンと置いて、そのまま投写してみたが、一定のフォーカス感が確保され、映像確認も可能。そこから設置位置を微調整して、ピントと画面サイズを合わせるだけで、表示準備ができるイメージだ。映像の歪みが気になる場合は、電気的に調整を行なう「8点補正」機能が活用できる。

 高輝度のレーザー光源の威力もあって、灯を残した環境でも充分に明るく、色再現も鮮やかだ。YOASOBI「群青」では、白バックの背景に幾田りらとキーボードを叩くAyaseの2人が浮かび上がるが、コントラスト感が明確で、中間調の光のグラデーションも粗っぽさがなく、なめらか。

 幾田りらの表情の微妙な変化を確実に捉えながら、スタジオの気配、雰囲気までも感じさせ、知らず知らずの内にYOASOBIの世界観に引き込まれていくような感覚。良質な100インチ映像ならではの醍醐味と言っていいだろう。

 そして2.1ch仕様のスピーカーシステムがスタジオ・ライヴの雰囲気を盛り上げる。演奏前の幾田りらとAyase。ヘッドホンのメカノイズや衣擦れの音、息遣いと、一発撮りならではの緊張感を感じさせつつ、メンバーの紹介後「お願いします」とひと言。その瞬間の静寂によって没入感が高まる。

 サブウーファー搭載2.1chステレオ仕様のスピーカーシステムということで、ダイナミックレンジに余裕が生まれ、キーボード、ギターの響きが躍動し、声の明瞭度も増している。プロジェクター内蔵スピーカーとしては、相当ハイレベルだ。映像投写なしで、単体Bluetoothスピーカーとして使っても楽しいだろう。

 

お気に入り動画は、スマホからプロジェクターに「CAST」しよう

STEP①
スマホとプロジェクターの準備

画像5: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

①プロジェクターのHome画面で、「設定」(歯車アイコン)をクリック

画像6: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

②「ネットワークとインターネット」でWi-Fi接続。「アカウントとログイン」でGoogleアカウントでログイン
※スマホも同じWi-Fi接続とGoogleアカウントでログインしておく

 

STEP②
スマホでYouTube再生

③YouTubeアプリをタップ

④任意の動画を検索、再生

 

STEP③
CAST再生で大画面鑑賞

⑤CASTアイコンをタップ

⑥「Projector」をタップ
※名称はプロジェクター側の設定で変更可能

画像11: YouTubeが大画面で快適に楽しめる!スマホとプロジェクターは相性抜群 EPSON dreamio「EH-LS300 W/B」「EF-12」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

⑦プロジェクターでCAST再生される

 

スマホなどで再生中のコンテンツを別の機器に再生させることを、「CAST(キャスト)する」という。この機能を利用することで、スマホで検索、CAST対応機器で再生させることがかんたんにできる。上はスマホでYouTube動画を再生、Android TV OS搭載エプソン製プロジェクターでCAST再生する手順だ。なお、エプソン製プロジェクターでは、スティック型Android端末を同梱しているモデルもあるが、それも同じ要領でCAST再生が可能だ。

 

 

100インチ級の迫力の大画面がテレビと同じ使い勝手で楽しめる

 両モデルともに、基本的な使い勝手は、液晶テレビなどでポピュラーになりつつある、一般的なAndroid TVとまったく変わらない。プロジェクターの電源がスタンバイになっていても、スマホのYouTube画面から、CAST先をプロジェクターを選べば、電源が立ち上がり、コンテンツの再生がスタート。スマホとプロジェクターをダイレクトにつないで、スマホの画面をそのまま写す「ミラーリング再生」とは異なり、スマホ側のアプリ再生を止めても、あるいはスマホの電源を切っても、そのままYouTubeの大画面視聴が可能だ。

 100インチ級の大画面がテレビ感覚で楽しめる新感覚のプロジェクター。テレビとは一線を画すスケール感によって、YouTubeはもっともっと楽しくなる。

 

This article is a sponsored article by
''.