例年CESでは、風変わりなデザインテレビを見るのが、テレビシーンのもうひとつの楽しみだ。

 昨年は、ディスプレイそのものが回転する! サムスンエレクトロニクスのスマホ連動テレビ「The Sero」を報告したが、今年のリモートCESでは、もっと大事な技術、製品の話がメインになり、プレス・カンファレンスでは、残念ながらユニークなデザインテレビは、ほとんど出なかった。

画像: サムスンエレクトロニクスの「SERIF TV」(2016年IFAで撮影)

サムスンエレクトロニクスの「SERIF TV」(2016年IFAで撮影)

 でもスカイワースのブース(もちろんバーチャル)では、面白いデザインテレビが展示されている。ひとつが「TRAVEL TV」。インチサイズは不明だが、コンパクトなテレビ(おそらく2K)に取り外し可能なフレームが用意されている。

 旅に持ち出すポータブルテレビというより、部屋の中で、旅気分を味わうテレビだ。トランクを想起させるデザインも。でもサムスンエレクトロニクスがこれまで展示してきたデザイナンテレビ、「SERIF TV」も私は想起するのだが……。機能がここまで進んだテレビの次のトレンドはデザインであることを、示しているといえよう。

画像1: 【麻倉怜士のCES2021 レポート13】CESではテレビシーンを見るのがひとつの楽しみ。スカイワースのデザインテレビはデジャヴ?
画像: スカイワースのTRAVEL TV

スカイワースのTRAVEL TV

 もうひとつはOLEDで77型の「77W ART DISPLAY DEVICE」。ディスプレイ前面に可動式のパネルがあり、それを上下させることで、情報表示、環境映像表示……などのアプリケーションが楽しめる。

 ディスプレイそのものは固定されているが、雰囲気としてはLGエレクトロニクスのローラブルOLEDTVが、さまざまな表示モードを持つのと似ている。LGエレクトロニクスのローラブルは、筐体が固定で、ディスプレイが上下して巻き取られるが、これは逆だ。

画像2: 【麻倉怜士のCES2021 レポート13】CESではテレビシーンを見るのがひとつの楽しみ。スカイワースのデザインテレビはデジャヴ?
画像: スカイワースの77W ART DISPLAY DEVICE

スカイワースの77W ART DISPLAY DEVICE

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