興奮を誘う緻密な描写力
文 ◉ 藤原陽祐
エラックの新シリーズ VELA400ラインとは エラックの新機軸を取り入れた新しい時代のスピーカーを造りたい。そんな熱い思いから開発がスタートしたのが、ここで紹介するVELA400ライン。フラットかつスクエアな形状から一歩踏み 出し、フロントバッフル面に柔らかなアールを与えつつ、わずかにスラントさせるというデザインコンシャスなフォルムが 特徴的だ。 スピーカーから発せられるサウンドをリスナーに集中させるイメージを具現したものだが、そこには歪みを抑え、時間軸整合を図るという音質重視の思想...
ライヴ・エイドの熱狂
文 ◉ 山本浩司
大口径ウーファー搭載機のメリットとは何か 高級ハイファイ・スピーカーで、30cm以上の大口径ウーファーを採用したモデルがほんとうに見当たらなくなった。我が国で人気の高いB&Wのトップエンド機も25cmウーファーになって久しいし、JBLを除けば最新高級モデルで30cmドライバーを積んでいるのはヤマハNS5000くらいではないだろうか。 小口径ウーファーの俊敏さを活かしてハイスピードな音を狙うというのが昨今のトレンドであることは間違いないが、いっぽうで大口径軽量コーンに大きなメリットがある...
強烈な音圧で臨場感抜群
文 ◉ 吉田伊織
フランスの老舗ブランドの5.1chスピーカーが新上陸 ロック系の音ならば英米系のスピーカーがお似合いだろうけれど、このエリプソンはフランスの老舗オーディオブランドだ。しかし輸入元が今回の企画にこのPrestige Facet(プレステージファセット、以下PF)シリーズを推奨してきたからには自信があるはずだ。実際に聴いてビックリであった。 エリプソンのPrestigeスピーカーは1975年以来と歴史は長い。それが2016年に最新の性能水準を与えた新モデル、PFシリーズを発表。今回は5.1...
未体験の生々しさに落涙
Hugo Mスケーラーの効果は音楽の生命力に現れた 英国コードのD/Aコンバーター、DAVE(デイヴ)を愛用する筆者だが、同機と同じ〈コーラル〉シリーズに位置する最新ステレオ・パワーアンプ、Etude(エチュード)が登場、自宅でテストし、その音のすばらしさに吃驚した。 同社を主宰するジョン・フランクス氏が考案したスイッチング電源回路を採用した150W+150W(4Ω)出力のAB級パワーアンプで、注目すべきは同社製アンプで初採用された〈フィードフォワード・テクノロジー〉。これは入力信号を...
“本気のステレオAV”に大満足
文 ◉ 伊藤隆剛
アカデミー賞録音賞を受賞したポール・マッセイ、ティム・キャヴァギン、ジョン・カサーリ、音響編集賞を受賞したジョン・ワーハースト、ニーナ・ハートストーンらによって作り上げられたドルビーアトモス・ミックスこそが『ボヘミアン・ラプソディ』本来のサウンドであることは承知しつつ、ここではラスト21分の「ライヴ・エイド」をBBCモニタースピーカーによる“本気”の2chシステムで再生してみた。使用したのは、スターリングブロードキャストのLS3/6というスピーカーである。 英サマセット州に工房を構えるス...
接続はシンプル。感動は格別だ
文 ◉ 土方久明
本号(HiVi2019年5月号)で特集されている『ボヘミアン・ラプソディ』は、クイーンのフレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画。昨年末から今年にかけ、世界中で異例の大ヒットを記録しているのは皆さんもご存知だろう。このたび、ついに日本におけるUHDブルーレイの発売が決定し、その感動を自宅でも味わいたいと思っている人は多いのではないだろうか。 その場合、もちろん自宅にホームシアターがあればそれに越したことはないが、なかなか現実的ではないという人もいるだろう。そこでおすすめしたいのがテレ...
サブウーファーの使い方がポイント
UHDブルーレイ『ボヘミアン・ラプソディ』再生の肝はLFE(サブウーファー)の取り扱い、使い方にありそうだ。山本浩司さんから、そう編集部に連絡が入った。ドルビーアトモス再生システムを導入されている多くの方がそうであろうが、山本さんの自宅システムもオーバーヘッドスピーカーはオール「スモール」の設定。これらすべての低域がサブウーファーに集まるのだから、これまで以上にサブウーファーの役割が増すのは必然ということ。ここでは、愛用中のAVセンターデノンAVC‒X8500Hの開発者である髙橋佑規さんを...
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