現行管

S/Nに優れて、レンジ感がフラット。抑揚表現も魅力の「復刻ムラード」

──ここからは皆さんが聴き馴染んでいる75年盤に絞って試聴を進めていきたいと思います。最初に5本の12AX7系現行プリ管を聴いていただきました。曲は引き続き「砂の女」です。

鈴木 さっきの松下と比べると、エレクトロ・ハーモニックスは全体的な帯域バランスがよく整っていると感じました。JJエレクトロニックやソヴテック、プスヴァンは、400Hzあたりの低音が少し物足りない。個人的にはもう少し低音が出てくれた方が好みです。

 現行管5本の中で、いちばん好きなのは復刻ムラードかな。もう少し低音が出るともっと好みの音に近づくんだけど、100Hzのあたりがしっかり出ていたのでうまくバランスがとれている。なおかつエレハモよりもメリハリがあってシャキッとしていると思いました。

高橋 JJはさっきの松下に比べるとフラットだけど、これもベースがもっと前に出てくるといいなと。そこは茂さんと同意見です。エレハモは音圧感があり、音が前に出てくる感じ。レンジ感が広く、ベースも安定していました。ソヴテックもエレハモとよく似ていますが、少しコンプレッションがかかっているような印象です。エレハモほど音が前に来ない。でも、それは現代的な音とも言えて、こちらの方が整理されて聴きやすいと感じる人もいるでしょう。

 復刻ムラードはエレハモやソヴテックに近い印象ですが、音圧が高くてロックな音という印象でした。ベースにちょっとしたコンプがかかっている感じが気持ちいいですね。プスヴァンはまた全然違って、平たく現代的な音。復刻ムラードがロックなら、プスヴァンは言わばシティポップみたいな。100Hzより下は弱いけれども、聴きやすいと思います。

プスヴァン ECC83

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JJエレクトロニック ECC83S

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エレクトロ・ハーモニックス 12AX7EH

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ソヴテック 12AX7LPS

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復刻ムラード CV4004/12AX7

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