Phasemation(フェーズメーション)は、MCカートリッジの新製品「PP-2200」(¥630,000、税別)を9月10日(木)に発売する。

2015年の発売以来、10年以上の長きに渡って同社製MCカートリッジのリファレンスとして愛されてきた「PP-2000」について、継続生産が困難となったそうだ。
アナログレコードの新譜が増え、レコード再生文化が再び活気を帯びる一方で、部品加工や供給環境は一層厳しさを増している。特に同社がこだわり続けてきたボディケース形状やDLC品質の維持・向上には、新たな製品開発が必要であると考えた。そこで音質に直結する構造や各部品を根本から見直し、MCカートリッジの新たなリファレンスとしてPP-2200が誕生したとのことだ。
PP-2200の開発に当たって最初に着手したのが磁気回路の見直しだった。効率の良い発電が得られるよう磁気回路のバランスを徹底的に精査。この高効率発電により、出力の向上と聴感上の歪が減り、サウンドの細かいニュアンス表現力が増して、ステージの臨場感を得られるようになっている。
また針先やカンチレバーはカートリッジの重要な部分で、特にMCカートリッジの場合、音質を左右する重要な要素の一つとしてボディケースもケアが必要という。PP-2200ではこの形状を見直し、固定の接点を1ヵ所に集約し、同時にボディ材料をジュラルミンからチタンに変更している。このチタンの使用と形状の変更により、音の滲みを大幅に削減している。
さらに今回、接続端子の形状も変更されている。MCカートリッジの取り付けは慎重に行わねばならない作業であり、慣れた人でも気を遣う。その取り付けの難しさを少しでも軽減すべく、PP-2200の端子の先端にテーパーをつける事で、取り付けをより簡単にしているそうだ。先端のみ細くなっているので、少々きつめのシェルリードでも接続が容易になっている。

さらにPP-2200は、伝統工芸の寄木細工をモチーフにした高級感溢れる木製箱に収められている。しばらく使わない時や移動の際にも長く使えるパッケージとなっている。また新たな付属品として、スタイラスチップ用のクリーニングブラシも同梱されている。
「PP-2200」の主なスペック
●インピーダンス:3.8Ω
●適正針圧:1.7〜2.0g
●出力電圧:0.31mV以上(1kHz50mm/s 水平方向)
●再生周波数範囲:10Hz〜30kHz
●セパレーション:30dB(1kHz)
●チャンネルバランス:1dB以内(1kHz)
●カンチレバー:ボロン無垢φ0.26mm
●スタイラスチップ:天然ダイヤモンド(ラインコンタクト/曲率0.03✕0.003mm)
●マグネット:サマリウムコバルト
●磁気回路構成材料:パーメンジュール
●ベース材質:ステンレス削り出し(DLC処理)
●ボディ材質:チタン削り出し(DLC処理)
●質量:14.9g (±0.2g)


